Sweet 15th Diamond
デビュー15周年目にして2弾目のベストです。今作の特徴は、今までのアルバムの中から必ず1曲以上選んでいるところであります。そのことに於いては拘りを感じさせてくれますが、3rd アルバムの BREATH の選曲は思案に困って無理矢理入れている様な気がしました。個人的にはTR4 が気に入っているので入れるならそっちを入れて欲しかったです。それに、14th の「ハダカノココロ」からはなんと4曲も入ってしまっている。これは寄せ集めの様な気がして頂けません。それに、1弾目のベストに収録されているものが又入っているので何だか同じようなものを買わされている気がしてなりません。どうせなら前回に被らない様に選曲した(I'm free や Don't Cry などを入れてくれると良かった。)アルバム制作をして欲しかったです。
Yuka Kawamura Best”Works”
言わずとしれた「夜空ノムコウ」の作曲者であり、いろんなミュージシャンや業界から絶大な支持を得ている川村結花のベストです。もうベストアルバムというだけで星5つですが、この14曲だけでは物足りない!(だからといって2枚組にせよということではなく)だから「Lush Life」、「home again」、「farewells」、「around the Piano」をすべて聴いて(できればアルバム未収録のシングルカップリング曲も)、川村結花の曲の良さを堪能してください。とにかくいいですから。心が風邪をひいたときには特にいいです。ほんにどこにその才能があるのか・・・普段はほんに関西のおもろい(失礼)なねーちゃんなのに・・・
ちなみに曙はボブ・ザップにやられたが、ここに収録されている「アケボノ」はホンマ名曲である(なんのこっちゃ)。
FAIR AFFAIR
名曲「もう涙はいらない」収録。「刑事貴族2」のエンディングテーマで中学生の自分はこれで鈴木雅之を知りました。水谷豊のダンディーさと、東京というスタイリッシュさへの憧れは、そのまま鈴木のこの大人なカッコよさとだぶって映ったものです。
2は名曲の後を任される5番バッターのような大事な役割ですが、きちんと前曲のクオリティを継ぐムードをもちます。リスナーを充分満足させてくれる曲調ですね。この顧客満足度という点では、作品全体、いや鈴木雅之の作品というのは常にそうなのかなと思いました。6の「さよならいとしの〜」なんて最高の曲が一曲目のカップリングだったんですからね。本当に全曲いいです。ホーンセクションが彼ほど似合うミュージシャンはいないかも。
10「Come on in」の英語曲から漂ってくるキラキラした香しさは、鈴木というデザートのいちばんおいしいところかも。11も同様に極上のスイーツです。この詞のかっこよさ(キザさ)は鈴木かゴスペラーズのようなグループだけに許される男らしさかな。
甘美さにおいては、矢沢のコクとは違う、キレが魅力ですね。そして艶も香りも。これが10年後の今も続いてるというのは、これから先も彼の歌声が枯れることがない泉であるかのような気がします。