小学校の時になかなかアニメを見せてくれない家庭でしたが、NHKのアニメということで親も快く見せてくれていたのが『ふしぎの海のナディア』です。『ふしぎ』は漢字じゃないんです(笑)本当に大好きなアニメでした。中学の時にも再放送があり、全話ビデオに収録したのですが、ビデオテープのため保存に限界がありました。つい最近、オーディオSHOPにてDVDの存在を発見しました。全10巻、思い出の作品なので、セットがないものかとまず考えました。しかし、調べてみると2001年予約限定なのであるわけありません。諦めそうな時に、プライスマーケットで出品されていることを知り、ネットで買い物すらしたことのない私でしたが、出品者と事前にも交渉した結果購入しました。映画等が好きなので、大抵好きな作品は特別パックで購入します。この商品は、フィギュアもさることながら、箱・ジャケット・ケースに至るまで、自分の思い入れのある作品を半永久に持っておくに相応しいものでした。また、作品の内容としては、私と同じ年代の方は『昔のアニメは愛嬌があるな、温かいな』と感じることと思います。しかも、改訂万マイルを原作としており、子供の時とはまた違った感動も覚えます。今度は原作も熟読しようと思わせる、そんな熱いアニメです。
また再販が掛かり嬉しいところです。
普通原画集というと、鉛筆の黒線と青線と赤線(と緑線?)で表現されるものだが、この原画集はグレーに表現されています。
前書きで庵野監督の言うよう「14年前の作品なので(この原画集の初版は2004年)原画の散逸や生原画の保存状態もあり、やむなくコピーに修正を加えて収録したものもあります」というのは恐らくグレー原画のことでしょう。
たしかにグレーですが、かなり影線やハイライト線も拾っています。
庵野監督曰く「動画から先、撮影までは韓国という揺ぎ無い制作システムが決まっていました(中略)。原画の自由度は高かったです。なんのおとがめもなく1カットに平気で1000枚以上も使えたのは、未だにこの作品だけです。」うんぬん。
……え? 1カット1000枚?
普通のテレビアニメの20分で3000〜4000枚。多くて5000枚、とか京都アニメーションの人がスタッフコメンタリーで言っていたのを鑑みますと、「ナディア」は通常のテレビアニメではありえない制作形態だったのが窺えます。
その証拠とも言いましょうか…OPのグラタンなんか激しく動いているのが原画集に収録されていたりします。
最終話の感電エレクトラも収録しています。
こちらはタイムシートも収録です。
このタイムシート打ちは演出の重要な仕事なので部分的にでも収録されると嬉しいですね。
全体としてはノーチラス編の後半の原画が多く収録されていますかね。
詳しくはネタバレを含みますので差し控えますが、劇中に流れたBGMの一部の原曲が収録されています。 劇場版の内容と曲の関連性は未知の領域ですが、ナディアの世界観を感じつつヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qを 見るのも一つの選択肢としてどうですか?
懐かしのナディアを振り返る意味でも良いサウンドトラックではないでしょうか。
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