小説の映画化とは、「小説とは関係のない新しい作品」が当たり前になっているけれど、
最近は、その期待をいい意味で裏切ってくれる先品が多くて、嬉しい。
伊坂幸太郎の作品を、映画化するって言うだけで、結構げんなりしてたけど、
実際みてみたら驚いた。 イイ映画になってます。好きです。
これまで幾度となく実写化になることで、悲しいおもいをしていた身としては嬉しい。
海流vs鳴海戦。その決着までを描く本巻。 この二人の戦いはこの作品の中で描かれて来た多くの対戦の中でも、際立って魅力的で内容の濃い一戦だといえるだろう。
隻眼のボクサー鳴海。あくまでもボクサーであり続けることに拘り続けた鳴海が放つ「覚悟の一撃」とは? そして、この魅力的な一戦の勝負の行方は? リアルな人間を描いた格闘技マンガとして「空手小公子 小日向海流」はこの巻も充実している。
余談だが、前巻からの各章の扉絵のエロチックさはどうしたことだろう。 個人的には・・・うれしい。
シナリオの攻略情報から、1つ1つのコマンドによるキャラクターの
心情への影響等、造られしセカイの全てが凝縮しています。
シナリオのクリア条件がわからない、イベントの発生方法が
わからない…。それらの問題もこれがあれば、ゲームをやるうえで
困ることはありません。
角川書店(オンライン)にて通常価格で販売しているので
是非、購入されてみてはいかがでしょうか。
海流VS鳴海透戦の立ち上がりまでの序章という内容で、全体にビッグマッチのない静かな展開ではある。だが、馬場康誌氏のもう一つの側面であるギャグが思い切り炸裂しているし、最近活躍(登場)の少なかったキャラたちに日の光の当たった巻である。 特に葉山君の弱いがゆえに強い秘密「無拍子」が鳴海戦のキーワードになって来る。 静かではあるが、嵐の前の静けさとでもいうような緩んでいながら緊迫感のあるパートである。次巻への期待が高まる。
これぞ、愛蔵版にして徳用版。
映画館での公開時、正編は3回、続編は2回観に行きました。
今回、第3作目(「’64」)を観て、改めて観たくなって購入。
わかっていても、観入ってしまいます。
やはり、時代が大きく動き、風俗が明るくなり始めた3作目の
1960年代より、2作の舞台となった50年代末(戦争の記憶も含めて)
という設定が、いわば“奇跡”をギリギリ奇跡的に見せる限界かと。
自分は年号でいえば、昭和30年代生まれなので、子役2人(一平・淳之介)
より下の世代です。しかし、東京オリンピック前の23区内で過ごし、
路地を抜け、空き地を駆けた一人としては、十分に共感できます。
このシリーズの創り出した“あたたかさ”“ぬくもり”を冷静に
批判したり、CGの粗探しをすることは十分可能でしょう。
しかし、たとえ現実逃避とか甘すぎるとか(展開もCGの仕上がりも)
非難されても、この2作の放つ魅力には、抗いがたいものがあります。
確かに、当時の“貧しさ”は、もっと汚く、薄汚れていたし、
大人はもっと狡く、余裕もなかった……等々、挙げたらキリがない。
しかし、これは“ある奇跡の物語”です。達者な子役2人の演技と、
鈴木オートと茶川商店のセットを眺めるだけで、イイ気分になります。
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