音楽を客観的に評価することはできるのだろうか。
出来ると思う。
だが、これは主観的な、ただの感想だ。
今ぼくは失業中で、友人もいないので、ふだんは家に引きこもってる。
たまには気晴らししようと思い、りんくうタウンまでドライブしていった。
イオンモールで引っ掛けた可愛い女の子たちと濃厚なセックスをしても虚しくなるばかり。
帰りの車の中でfm cocolo をつけたら佐野さんがゲスト出演していた。
ファンからのリクエストメッセージはステキなものばかりだった。
新曲がかかった。
グッときた。
急に涙があふれて視界がボヤけた。
そこから後は記憶にない。
転機となったのは、爆笑問題・田中の登場だったと思う。
それまで、知る人ぞ知るとか、誰も知らないという人選が『QuickJapan』の表紙の特長だったと思う。
しかし、上記の田中登場以降サブカル寄りとはいいつつも比較的メジャーな、表紙買いをさせるような人選になっていって、最近は「ウンナン」「銀魂」など知らない人の方が少数な表紙になっていた。
今号は久々に、「誰?」という表紙だった。
なので、昔の(vol20以前の)号を読んだ時のような興味深さを覚えながら読めた。
「神聖かまってちゃん」が本当に国民的バンドになるのか、それとも時代の徒花なのか、今後は見守って行きたいと思った。
小島慶子インタビューは大変興味深かった。
AMラジオの今現在エース級番組『キラキラ』の今後に、その動向に直結する小島慶子の退職騒動。
心配していた人の多くにとって、安心を得られるインタビューになっているのではないか。
特に小島のAMラジオ復帰を喜び、評価していた伊集院光が感激するような発言もあったと思う。
あとはいつも通り、細かいコラムは全て興味深かった。
他のインタビューも吉田豪のサブカル対談、ゲスト鈴木慶一も良かったし、羽海野チカの『3月のライオン』のインタビューも良かった。
今号は表紙に訴求力がないかもしれないけれど、内容は充実しているので、是非とも読んでもらいたい。
名盤『SOMEDAY』に続いてリリースされたのが、この『NoDamage』。企画盤でありながら実に楽しめる。アナログ盤はAB面があったため、今日はどっちから聴こうか?と迷ってしまい聴く度毎に変えていたっけ・・・。とにかくポップでロック(たまにブルー)な14曲。曲の順番も絶妙で、とても聴きやすく飽きることはない。佐野の名曲は他にもたくさんあるので、ベスト盤とはいいたくないが、超おすすめであることには間違いなし。なんといっても、このアルバムで佐野元春ブームがおこったくらいだから。
音楽は、私達の生活と切っても切れない関係にあります。楽しいとき、悲しいとき・・そしてそれらは、旅先の体験と相まって忘れられない思い出となることも有ります。Pen12/1号は、あの場所で聴きたい音楽として、安藤政信さん、ポール・スミスさん、高橋幸宏他各界の著名人50人が様々な思い出を語っています。
安藤さんは、あまりにもあまりにも映画の役にのめり込み、それから脱却する為屋久島へ行って、レディオ・ヘッドのキッドAを聴いたそうです。佐野さんは、ニューヨークの空港からホテルへ向かうタクシーの中でF・シナトラのオータム・イン・ニューヨークを聴いて、彼の音楽の真髄を知り、涙したそうです。堀込さんは、震災後訪れた鹿児島で、桜島を望みながら聴いたC・ベイシーの音楽で心が癒されたそうです。服部さん(graf代表)は、石垣島で風街ろまんを聴いて、リフレッシュされるそうです。きりがありませんのでこの辺で・・そして、その他のコラムも充実しています。音楽がもっと楽しくなる旅の必携アイテムetc・・・
また、シチュエーション別、お薦めCDはコレだ!として、4人の選者が、ビーチリゾートを始めとする五つのシチュエーションで、各々4枚ずつCDを選択しています。しかし、彼女と初めての家ディナーでJ・スコットのヴォーカルなんて合うのかな?
最後に私の体験を一つ。1989年プーケットの地中海クラブへ行きました。そこで夜な夜な哀愁を帯びたメロディーで男女が身体を密着して、エロティックなダンスを踊っていました。聞いてみると、エイズのため、その憂さ晴らしで、流行っているとの事・・帰国し暫くすると日本でもこれが流行りだし・・カマオのランバダでした・・・・・蛇足です。
今号は、ナイアガラ・トライアングル Vol.2の30周年記念盤発売なので特集を組んでいます(第2特集?)。 何といっても嬉しいのは、佐野さん、杉さん、大滝さんの3者合同インタヴューでしかも再録ではなく新規に行なったものです。1973年の大滝さんの福生スタジオ開設の頃からシュガーベイブ、ナイアガラ・レーベル、三人の出会い、ロンバケ.の発売、そして、本アルバム発売に至るまでの経緯が非常に興味深く述べられています。ドント・ウォーリー・ベイビーを介しての山下達郎との出会い、佐野さんのBye Bye C−Boyを聴いてびっくりした事、あの娘に御用心がナイアガラ・トライアングル・Vol1のリード・シングルになっていたかも知れない事、そして、間接的に色んな出会いが有ったが、直接大滝さんが佐野さんとであったのは、1980年8/24、さらばシベリア鉄道の録音スタジオであった事・・・そして、ロンバケの大ヒット、また、あまり大滝詠一という名前を使いたくなかったため、ナイアガラ・トライアングル・Vol2を思い付いたこと(実際本アルバムに収録されている大滝さんの曲に数曲追加して、続ロンバケ.を出していれば大ヒットしていたでしょう)、その他、竹内まりやさん、横沢さん、河原さん等・・・話はつきません。そして、木村裕さんが、本アルバムの聴きどころとして、エッセイを書かれています。30周年盤は未聴ですが、ロンバケ30周年盤と同様、よりアナログ盤に近い感じの音に仕上がっているようです。 なお本来は、ピンクフロイドのザ・ウォールがメインの特集で、こちらの方も注目の記事が満載です。ファンのかた必読です!!!
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