久しく絶版だった『冷えきった街』が全集という形で復刊されたことを嬉しく思います。
崩壊した家族、男の友情。
R.マクドナルドとR.チャンドラーを足したような本作は、和製ハードボイルド小説の最高峰といえるでしょう。
三影潤と竪岡冬樹がチーズトーストを食べる場面は何度読み返したかわかりません。
死ねば誕生する前と同じ、すべてが無である、どこまで、もニヒルでクール、映像化するのなら、田村正和の若いときのキャラクターがぴっ足りの直江、面白い、上下巻あっと意馬に、読み終えていた。
ストーリーは一本道だが、パートナーを変えることで違うテイストを楽しむことが出来る。
5,6時間でクリアできることもアドベンチャーものとしてはちょうどいいボリュームだと思う。スクリプト的にも小学生と神宮寺のやりとりがほほえましかったり、ラスト近くでは短い言葉で神宮寺がとてもかっこよく決めたり、メリハリがあって楽しめた。それぞれの登場人物に全て役割があり、ドラマとして完成度も高いと思う。自由度の高いゲームを望む方にはちょっと厳しいかもしれないが、そうでなければ試す価値はあると思います。BGMの雰囲気の良さはこの作品でも素晴らしいです。
癒しを求めているひとにはもってこいのCDです。だれもが知っている曲がけっこうあります。あっ、このメロディは・・・とだれもが思うでしょう。そして知らなくてもあっいい曲だなと思う曲もかならずあると思います。値段もお手ごろでやっぱりオススメです。
『白い影』はとても奥の深いドラマで、ふとした日常の中でふっと頭の中を場面が過ぎり、胸が締め付けられるような思いに駆られた事が幾度となくあって、自分なりにその答えを探したりした事もありました。 この本を読んだのは、その答えを自分の中である程度出していた時期だったですが、それが恐らくは良かったのだと思います。 読みながら自分の考えと共感出来る内容については素直に共感し、異なる内容については色々と自分なりに考え、ドラマを観ている時には気が付かなかった内容については新鮮な驚きを覚えるのと同時に、「それを確認する為にも、自分の中で納得出来る答えが見つける為にも観直したい!」という気持ちが自然と湧いて来ました。そして何より、『白い影』に対しての自分の想いが更!に大きく、強く、深くなっていたのには、驚きと共に感動を覚えました。 この本は、ドラマ『白い影』を観た後に読むと、『白い影』の世界観が拡がるので、観たあとに復習する意味も込めて読んで貰いたいと思います。
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