痴呆(認知症)という非常に扱いにくい話も、本書の様に患者本人が記したもので あれば、病にかかった人からの内面を語ることができ、精神状態を含め、彼らの 具体的な思考をはじめとした世界を知ることができると思います。 著者は46歳でアルツハイマーであるとの診断がされ、以後症状の悪化を恐れながらも 精力的な活動を行っており、その中では患者から見た世界を発信し、病気の中に あっても各々の病状の段階において可能性を探りつつ自己実現へ向かって進む姿には 圧倒される思いがします。 私が本書を手に取った切欠は身近な人がアルツハイマーを罹患したことでしたが、 その人が何故幼児の相手を敬遠するのか、また、何故外へ出るのを面倒がり、 疲れやすくなったのかということを知ることができました。 アルツハイマーをはじめ認知症という、現在も誤解の多い病気とともに歩んでいる方 (患者、介護者)のこれからの人生をもう一歩進めるための指南書と言えると思います。
健康情報は、専門家として知っているようでも、いざ患者さんに聞かれると返答に困るものです。患者さんとのコミニュケーションに役立てばと、購入してみました。医学には、いろんな意見や考えを持った専門家もいるので、あることが健康に役立つか否かを、単純に決めることには限界もあったはずです。本書は、あえて○×、白黒はっきりつけて書かれていました。おそらく、このような本の読者は、ほとんどが医療従事者でない人でしょうから、あえて○×で答えてくれたほうが理解しやすいかも・・・。一般向けに分かりやすく、なかなかうまくまとめてくれていると思うので、同業者として☆5つあげます。
私は医師ですが、3年前から「断食療法」を診療に取り入れています。「断食」というとまず無理というあきらめる人がほとんどですが、本書に記載されている栄養素を取りながらのミネラルファスティングは安全で科学的にプログラミングされた究極の健康法なのです。昨年末、テレ朝の番組「宇宙船地球号」で米ウィスコンシン大学の実験が紹介されましたが、ご覧になった方も多いと思います。20年間、餌を減らした猿は飽食をさせた猿よりも驚くほど若々しいという結果でした。本書は単なるダイエット本ではなく断食の効果をデトックスととらえ、わかりやすく解説しています。いま、メタボで悩んでいる人必読の本と言えます。
Dug heat1
ジェットボイルに興味はあれど、手持ちのストーブとコッヘルで不足は感じないのでフルセットを購入しようとまでは思わない。 ただヒートエクスチェンジャーの効果は試してみたいことから、別売りのコンパニオンカップだけでもと検討するが高過ぎるし所有しているストーブで使えるか分からない、それにアルミ鍋は渋味というか独特の金気がどうしても気になるのでその点でも及び腰。 以上のようなもやもやした状況が持続していた最中にこのDUG HEAT1が登場。 現時点での最安値であればプライス的にまあまあ納得できるし(でもノーマル大小コッヘルセットが買える値段なので安くはない)、ハードアノダイズド(硬質アルマイト)処理でアルミの金気溶出低減と高耐久性が期待できることから神田の登山店で購入。
<野外専用>のシールが蓋と本体にべったり貼り付けられていて見た目非常に宜しくない。購入前はシール剥がしで剥がそうと考えていたが万が一の注意喚起の為にそのまま残すことにした。必ず換気扇を回すキッチンはともかく、夕方の疲労時や寝ぼけ頭のテント内調理で「うっかり」換気を怠ることがありうるので。(メーカーは明確に屋内使用を禁止しているけれどそこは自己判断。中には実際に一酸化炭素中毒で死亡するケースも出てくるかもしれないのでしつこい位のメーカー告知も仕方ないのだろう。でもジェットボイルにもそんな告知があるのかな? ぱっと見注意書きは見当たらなかったけど) 蓋のプラスチック製つまみは遠からず破損してしまいそうなので、ステンレスD環+耐熱チューブであればよかったのにと思う。 重量は本体+蓋併せて約220g。所有しているエバニュー・チタンコッヘルセット約210g(1リットル+0.5リットル)より重い。しかしジェットボイル・別売りコンパニオンカップ1リットル250gよりは軽い。
直噴低出力タイプ推奨ということなので20年位前に購入のEPIマイクロスーパーストーブMSSA1800kcalを引っ張り出し、近距離サイクリングでカップめん用に湯を沸かし、そこそこ沸騰の早さを実感。 110缶+MSSAストーブ、又は230缶+オプティマス・クラックス(ソフトケース入り)が一緒にコッヘル収納可能。 オプティマス・クラックスは拡散タイプバーナーヘッドのため炎が大きくなり過ぎないように注意が必要となるが、平地はともかく山ではこの組み合わせになりそう。MSSAは160gとやや重いし、かといって直噴軽量タイプのEPI・QUOやプリムス・P114ナノを強いて買うほどでもない。 ※硬質アルマイトとはいえ鍋内収納には傷つき防止とガタつき防止の為に薄手のナイロン袋を使用
他に使えるストーブは岩谷・ジュニアストーブ。これで鍋料理後の半端カセットガス使い切りも兼ねて少量の湯を沸かしお茶を淹れている。強火にすれば沸騰はかなり早く、200ccが1分ちょっと。三口コンロ小バーナー+ホーローミルクパン(蓋有り)が2分ちょっとなので随分違うものだ。 お茶の後味にかすかにアルミ金気が感じられるものの、気のせいかもしれずまあいいかという感じ。外国製調理器具には口の中が強烈にすぼむ位アルミが溶出するものがあり、コーヒー等にしても違和感は払拭できない。アルツハイマー原因の疑いは薄れたとはいえ味覚の点から過度のアルミ溶出は避けたいところ。 せっかくの硬質アルマイトがはがれたら嫌なので調理や食事時の耐熱プラスチックスプーン使用は必須。
取手とつまみのオレンジがアクセントになってはいてもジェットボイルのような派手さはなし。実に地味な新製品ではあるけれど手持ちのストーブを活用して高効率クッキングシステムを構築したい方や、「ヒット商品は買いたくないし、ジェットボイル(モンベル)をこれ以上儲けさせるのは悔しい」というつむじ曲がりな方にもお薦め。 でもね、ヒートエクスチェンジャーがなくても可能な限り風を防ぎ、最大火力は用いずバルブを絞り気味にして「全ての熱が鍋と水に伝わりますように」と念じながら(笑)気長に沸騰させれば、ガス消費量は相当抑えられるものです。以前の夏季バックパッキングの際、朝夕2回調理で230缶が半月程持ちましたからね。 それでもHEAT1を買ってしまったのは火器製品の能書きギミックに弱いからなのだろう
◆簡単な燃焼実験◆ (室温20℃ 水道水900ccを最大火力で加熱し、勢いよく蒸気が出るまでの時間と消費燃料を計測)
*岩谷ジュニアバーナー+家庭用ホーロー鍋(16cm径) ・5分22秒 約19g消費 *岩谷ジュニアバーナー+DUG HEAT1 ・3分04秒 約11g消費
他にチタンコッヘルと底面アルミ吹きつけ加工チタンコッヘルを試そうと思っていたが、沸騰水をお茶やパスタ茹でに使うとしてもガスがもったいないので未実施。それに全開のジュニアバーナーはうるさい! しかし、あまりにも歴然とした違いには目を瞠らされ、うーんと唸ってしまった。
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