迫力ある写真をメインにして解説をするビジュアルブックです。一部にはグロテスクな写真もありますが、その動物の特徴をよく捉えた写真ですので、どうしても苦手な方以外にはお勧めします。
本書は構成上、ページ数に対して文章量は少ないため、短時間で読むことができますが、読み物としては少し物足らない印象を受けるかもしれません。
幼い頃から千石先生を見ていて本当に生き物が大好きな人だなぁと思っていました。
この本は、本当に千石先生の意見そのままだと感じました。 人間世界の外にもたくさんのいのちがあることや、そのいのちのつながりをそのままの口調で綴られています。
最後まで読んだときに生き物への眼差しが変わると思います。
著者は世界各地の動物を紹介しつづけている人物。専門は爬虫類で、ガラパゴスの本などがある。 本書は、岩波ジュニア新書のカラー版で、多数の美しいカラー写真を使いつつ、変わった動物たちを取り上げていく。 前半はガラパゴス。イグアナやゾウガメなどお馴染みの動物たちを素材に、種の分化についてわかりやすく説明されている。新しく進出してきた動物と元からいる種をコンビニと個人商店にたとえたり、身近なものを使った説明が多用され、「ジュニア」にも配慮されている。 後半はマダガスカル。まったく知らなかった珍しい爬虫類、貝類、昆虫が出てきて、なかなか面白かった。ただ、分量の問題なのか、あまり詳しく語られないのが残念。
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