吉田健一訳を読んだ後、本書(落合訳)も読んでみました。 比較しますと、落合さんの訳のほうが平易ではっきりと解りやすい感じがしました。 が、解りにくいと思っていた吉田訳も、味があるんだなあ、などとも思います。 1950年代のアメリカの女性および男性の生活・人生についての考察ですが、著者本人も作品中で述べているように、アメリカ型現代社会全般に適用される考察です。 現代日本の女性、そして男性にとって役立つ本だと思います。 煩雑な現代の生活で、どのように過ごせば幸福に、心身を一致させて暮らせるのか。 人生は連綿としたもの。けれども、状況も人間関係も変化しないものはなく、潮と同じに満ち干きがあるものだ。 そしてそれぞれの時にそれなりの意味と美しさがある。変化は新しい成長の機会で、悲しむべきものではない・・・・。 日頃の人々との会話や、一人で過ごした島での休暇、島の住人との触れ合い、 浜辺で拾った貝殻や海辺の家での生活などから著者が感じ取ったことが述べられています。 なお、70年代に著者アン・モロウ・リンドバーグによって新たに書き加えられた章も収録されています。 あとがきを読むと、落合恵子さん自身、吉田訳に親しんでいたので自分が翻訳するのにためらいもあったようですが、訳そうと決めた考えの一つに、後日書き加えられた章を日本の読者に読んで欲しい、というのもあったそうです。 いつか自分でも原書を読んでみたいと思います。
単調に繋いだだけですが、とりあえず楽しめる。無理して下手なリミックスされるより、これはこれでいいかと。
DJの腕は、と言われると・・・・・・これは・・・・(苦笑)
何も考えず、懐かしさを味わうのに良いでしょう。
あと、ベタDJ系リミックスが嫌いな方には聴きやすい一枚だと思います。
タイトルの「リンドバーグ」とは、この漫画独自の爬虫類的な生物で、
主人公や空賊達はその背に跨り、大空を飛び回ります。
ただし、一般的に想像するドラゴンとは違い自前の翼を持たない為、
人工の羽根を背負うかたちになっており、
複葉機のようなシルエットになっているのが特徴的です。
舞台については、ファンタジーものによく見られる北欧ではなく、
南寄り、スペインやカリビアンをモチーフとしているのも面白いですね。
主人公がまだ幼く、自発的に活躍する場面が無い為、
感情移入し難いのは減点材料ですが、
登場キャラクターが皆、表情豊かで、溌剌としており、魅力的に描かれているので、
群集劇として見るならば、問題は無いでしょう。
作品全体の印象として、女性作家の作品に通じる、ある種の品の良さを感じました。
画力が非常に高く、登場キャラクターが皆、いきいきと描かれているのは、大きな加点材料です。
また、セクシュアルな表現が無いので、女性にもお勧めできる内容と云えます。
漫画に、憧れと浪漫を求める方にお勧めです。
|