『「引き寄せの法則」を最高レベルで活かす本』とのサブタイトルがついて いるが、「どのようにしたら本気で願うことができ、信じることができ、受 け取ることができるのか?」の問題に対する回答のような書籍だと思います。 結論は、本書のタイトル通り、「自分自身に作っている制限を突破すること」である。
本書では、望みが叶わない人は、自分自身が作っている制限により、「自分 の受け取るに値するレベル」を下げている。と言っています。
自分自身が作っている制限とは、例えば「あきらめ」などである。
「受け取るに値するレベルを高める」とは、「今の私にはまだそんな価値が ないのでもっと努力してレベルを高めること」と、勘違いしてしまいそうだ が、そのように考えること自体が、自分に対する制限であって、自分の価値 を下げていることである。
「自分の制限」を突破するのに大切なのは、「信念」「自尊心」「自信」 「過去からの許可」
「信念」とは、自分の信じること思いのことだと思う。意識的なものは10%、 無意識的なものが90%と言われ、無意識の信念が大切である。
「自尊心」とは、自分を愛する心。自分を大切にする気持ち。自分を無条件 に認めること。
「自信」とは、自分が成し遂げたことを条件付きで認めること
「過去からの許可」とは、過去から自分を制約して来たしがらみからの脱却 のようなものでしょうか?
おもしろい本なのですが、翻訳モノのためか初めて聞く言葉も多く、難解で とても理解ができない点が多いと感じました。
できれば、本書の内容を踏まえて、日本人が日本語で日本人用に説明してく れるような書籍が出れば良いのではないかとも感じました。
本書にあった、エイブラハム・リンカーンの言葉の引用 「たいていの人々は、なろうと心に決めたのとほぼ同じ程度に、幸せだ」 が印象的でした。
怒りはただ抑えればいいというものではなく、まずは理解するものだというところから入る。僕にとって、怒りを感じるというのは間違えではないという概念は初めてだった。怒りの原因を考えたり、そのメッセージをちゃんと伝えるのが大事だ。たとえば、傷ついたら、ただ叫んだり冷たい態度になったりすると、傷ついたというメッセージが相手に伝えてこない。相手が怒られていることしか分からない。
それから、怒りのベースには恐怖など、この本はいろいろ丁寧に説明してくれる。
とにかく、うつ病で悩む人、いつも怒っている人、人間関係が難しいと思う人、大事な人との関係が苦しくなっている人、まずこの本を読むべきだと思う。いろいろなことに目を開かせる一冊です!
日本語版がほしい。
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