とても詳しく説明してあります。神社関係者、土地の方も知らないような奥深いことまで書いてあり、大変勉強になりました。
自分としては全く興味がなく、親に録音してあげたのを何気なく聞いていたら、何と懐かしい子供の頃から耳にしている曲ばかり、お婆ちゃんが唄っていた曲などがあって、思わずホロリ。特に意識していなくても、日本人なら必ず心の中に自然に染み込んでいるので、懐かしさ、お祭りの雰囲気などで、胸の中がフワーっと暖かくなり、リラックスし、感動すること間違いなし。
初出は1976-77年の『週刊朝日』。 10巻に収録されているのは「羽州街道」と「佐渡のみち」の2篇。 羽州街道は山形の道。天童、山形、上山、米沢とたどっていく。話の中心となっているのは、越後から移された上杉氏。謙信の跡継ぎと、その右腕として活躍した直江謙続。いかにも司馬好みの人物で、文章にも力が入っている。 佐渡では金山の労働者に目を向ける。抑圧された庶民ということで、こちらも著者のお得意のテーマ。 情熱を持って語られた一冊で、このシリーズでも五指に入る傑作だろう。
【読書】著者は、昭和史の研究家、半藤一利氏。ソ連が日ソ中立条約を破棄し、満州に侵攻するまでを記述。その後の冷戦につながる、侵攻に至るまでのアメリカとの駆け引きが生々しく描かれている。また、一方で、ポツダム宣言を受諾する日本政府、特に関東軍の混乱の状況が描かれている。旧日本軍は、ソ連をずっと仮想敵国として認識はしていたものの、できれば戦いたくない相手として認識し、最後までソ連を通じて和平交渉を行うことを模索していたことがわかる。このソ連の侵攻により、戦後、酷寒の地において長期にわたり、劣悪な環境下で旧日本兵等が強制抑留され、多大な苦難を強いられるシベリア抑留問題が発生することになる。抑留された方々は約57万5千人、悲劇の始まりである。
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