本書については既に上巻のレビューに書いたので繰り返すのも野暮である。従い ここでは「食事」にだけ触れたい。 本書で度々出てくる食事の場面は大変印象的だ。イタリア人がいかに食事を大事にし 一緒に食事を食べることがいかに「絆」を意味するかがはっきり分かった。何だか嬉しくなったし 既視感すら覚えた。 我々日本人も食事を大事にする民族である。「同じ釜の飯を食う」という言葉は 既に我々の日常用語である。考えてみると変な話だ。食事はそもそも単なる「エネルギーの補充」に過ぎないはずだが それ以上のものであることも我々の実感である。日頃の仕事の中で 客先との会食がいかに大事かは言うまでも無い。 一方 プライベートでも たまに実家に帰ると母親は必ず食事を作り出す。子供は常に空腹であると思っているし そんな子供と食事をしなくてはと思っているのだ。その子供が既に中年であっても、 である。誠に食事の意味は大きく深い。 そんなわけで 地球の裏側のイタリア人が メニューこそ違いながらも 同じような気持ちで食事に臨んでいる姿が とても新鮮で かつ 懐かしい。 この希代のマフィア小説の ごく一部のマテリアルに過ぎない話だが とても印象に残ったので この下巻のレビューに敢えて記す次第である。
自分は、GTAに代表されるゲームを犯罪ゲームとして敬遠していました。 しかしながら、映画ゴッドファーザーは好きなので、別の意味で楽しめるかもしれないと思い切り購入。 結果大当たりでした。
銃を撃つアクションゲームなのですが、お金の要素と経験値の要素があり、 まるでRPGをプレイしているようです(正確に言うとアクションRPGですか)。
プレーヤーはマフィアの構成員(一番下っ端)となり、ドンを目指します。
まずは他マフィアが縄張りとしている様々な店の店主を脅し、上納金を徐々に徐々に増やします。 金庫の破壊やトラック強奪、銀行強盗などでもお金を得ることができます。 そしてお金を使い武器を強くし、相棒を雇い、拠点となる隠れ家を購入し、警察を買収し協力を得ます。
また主人公が各種行動を起こすと、徐々に経験値が貯まっていき、能力を上げることができます。 ファミリーの中での地位も上がっていきます。
この2つを少しずつ少しずつ行いながら、より大きなシマを狙い、強大な他マフィアとの抗争を行っていきます。 (もちろん最初のうちは弱すぎて、銀行強盗はおろか、店主にすら殴り殺されたりします) そして最終的には、街を牛耳るマフィアとして君臨すること。
この徐々に成長していき、強い敵と戦っていく感じが、自分にはRPGと重なりました。 最近のRPGに辟易していたので、衝撃的でした。
なんだかよく分からないけど、RPGを遊んでも何か面白くない…。 そんな人に是非オススメしたいゲームです。 昔、RPGを遊んでいた感覚がなぜか蘇ります。
アクションシューティングですが自動照準で操作しやすく、また上記の成長要素で、下手な人でも少しずつ進められると思います。 オススメです。
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