『淫らシリーズ』第2弾。
この作品は、ヤメ検弁護士の中津(cv:置鮎龍太郎)とフリーライター藤原龍門(cv:森川智之)の話。
この二人で(攻:森川さん×受け:置鮎さん)のパターンがちょっと新鮮。逆は聞き慣れてるけどねぇ。
置鮎さん受けを聞くのは久しぶりで嬉しい。
基本クールビューティーですが、幼なじみの上条への恋情を消しきれないまま、りゅーもんとの恋に落ちていく戸惑いをいじらしく演じています。
幼なじみ3人組の検事の上条(cv:鳥海浩輔)警官の高円寺(cv:小西克之)との絡みがこのシリーズの魅力です。
テンション高めで楽しいところと、温かい心の結びつきにジーンとくるところがあってどちらも魅力的です。
本編の事件がらみのシリアスな話だけでなく、原作では陸奥さんの巻末マンガになっているショートも入っていて楽しいです。
上条と高円寺にいじられているりゅーもんが可愛いです。
上条(鳥海)と高円寺(小西)に頭の上がらない年下のりゅーもん(森川)という構図がなんとも面白いです。
鳥海・小西・置鮎が同級生という強引さ。結果、森川さんが一番年下の役っていう意外性。置鮎受けという最近では貴重。
という、聞く価値が満載の1枚です。
キャストは他に、上条の恋人の神津に福山潤さん。太田哲治さん・成田剣さん。
このメンバーでフリートークがないのがちょっと残念。
3作目の『淫らな躰に酔わされて』も秋にCD発売されます。
新キャラ高円寺のお相手の遠宮太郎には笹沼晃さんだそうです。どんな女王さまっぷりでしょうか?
新宿にある中華料理店の親子3代にわたる話ですが、主題がしっかりしており、さすが角田光代だと思いました。
前半の、祖父、祖母の満州での話から、終戦にかけての話は、引き揚げ者の苦難を描いて素晴らしかったのですが、
その後、その息子、その孫に話が発展していっても失速せず、その時代時代の事件や社会現象を織り交ぜながら描ききって
芯が通ってるな〜と感じました。
これだけの話だと、内容が散漫で長いだけの小説になりがちですが、そんなことも一切なく充実した内容と、文章の素晴らしさで
読みました。
大変いい小説でした。
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