仏陀Lの頃からの筋少のファンでした。なので、筋少が復活すると聞いて、アルバムを3枚い買って聴きました。感想ですが、新筋少は楽曲はギターやドラム、ピアノなど、多彩な楽器の効果が出ていて、とてもロックロックしていてかっこいいと思うのですが、大槻ケンヂの詩がどうもいただけません。昔の「月光蟲」などのドロドロとした感じ、生きるとは、人生とは何かを多彩な歌詞で歌っていた頃の方がかっこよかったし、何度も何度も飽きずに聴いていて今も聴いていて古さを感じさせず、好きでした。新筋少の歌詞は何か、薄っぺらいようなポップな感じに聴こえてしまい、曲と歌詞が合わないというか、何かアンバランスな感じに聴こえてしまいました。残念です。
この曲順でライブを行ったら、果してどのぐらいまで身体が持つだろうか?と思うぐらいギュウギュウにアンコの詰まったアルバム。
収録曲、総てが素晴らしい。
例えば、
まるで星の煌めく夜空のように美しい「世界中のラブソングが君を」。
オリジナルの何倍もハードになった「ノーマン・ベイツ’09」。
内田雄一郎、作曲のプロレグナンバー「ゴッドアングルPart.2」。
筋少でのカバーが嬉しい名曲「踊る赤ちゃん人間」。 等々。
前作「新人」が、緊張感と脱力感のツートンカラーでしたが、今作は緊張感の中に脱力感を練り込んだアルバムだな、と思いました。
自分は岡野玲子さんの原作を見てしばらくしてからこの作品を見た。原作の雰囲気がよく再現されている。本木さんと鈴木さんの陽平くんと真朱さんもぴったりだったし、他の俳優さんたちも個性派揃い。お寺の修行シーンの笑えるところも原作に忠実。面白かったー。
筋肉少女帯のギタリストの橘高文彦さん(47)のくだりが面白い。 ライブ終了後、橘高氏の子どもが楽屋に来て「ワーイ」とはしゃいだ。すると、金髪で網タイツ姿の橘高氏が「こら、ちゃんとしてろ!」と怒ったそうで。 オーケンが「ちゃんとしなければならないのはパパだろ」と思ったとのこと。
ロッカーといえども、歳を重ねるにつれ、家族や生活を守るため、地に足の着いた生活をせねばならない。それを「全然ロックじゃない」と格好悪いと思う人もいるかもしれない。でも格好悪くても生きるのが、格好いいと思う。
ロッカーたちの葛藤が書き記されています。
昔、ぼくは大槻氏のファンだったのだが、あまりにも彼の作品に触れすぎたためか、いつしか食傷気味となって、彼から離れていった。
彼の作品に魅力を感じなくなってきたのは(お互いの)年齢のせいだろう、と思っていた。
彼はもう40、ぼくだって三十路を越えてしまった。
感受性も麻痺してしまったんだ・・・。
ふと立ち寄った本屋で本書を見つけた。
少し迷って結局購入した。
家に帰って読み終わり、いや、読みながらぼくは彼のエキセントリックな世界観、表現方法がちっとも昔と変わらないことに気づき、とてもうれしく思った。
懐かしい、と思った。
文才も衰えているどころか、ますます筆が冴え渡っている。うまい。
「天国のロックバス」には「中島らも」が登場します(?)
星ひとつ引いたのは、ぼくがエログロな表現があまり好きではないという個人的な評価にすぎません。
最後にもしこれを読んでいるあなたが10代ならば、「絶対読んだ方がいいよ」とだけ言っておきます。
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