アルマゲドン [DVD]
ハリウッドが巨費を投じて作ったSF大作です。
ですので、宇宙船や工作機械など、精密に作られていて、現実感があります。
でも、基本にあるのは、実は「親の愛」でした。
宇宙に出ても、子を思う親の気持ちは変わりません。
お安くなっているDVDですので、是非購入をお勧めします。
学びなおすと地学はおもしろい
地学というと、とかく地味で魅力がなかったり、または、プレートテクトニクスやスーパーブルームのような現象から、逆にパニック映画ネタになったり
するのですが、「大地の如く動かざる」という(実際は違うのですが)ように、我々の生活の、文字通り「基盤」となっている、大地そのものをテーマに
包括的、かつ判り易く、同時にかなりの高度な概念まで上手く説明してくれている良書です。
地震、津波といった災害から、深層海流や河川・地層内浸透水の流れ等による環境変化、特に後者は、環境汚染物質の拡散浸透に直結する問題です。
私自身が、ISO14001/EMSの審査資格を持っているため、特に地下タンク・地下配管系からの漏洩(必ずしも汚染だけではありません。水道水の無駄にも
なり得ます)等と結びつけて考える、非常に良いきっかけになりました。
序文にある、「(細分化された知識を俯瞰的・体系的に)学び直すことの大切さ」、「Geology underlies everything(全ては地学を基礎にしている)」
という言葉は、ゴミ一つ出すにも地学的な考察・検討なくしてはダメ、ということを端的に表しています。例えば、地中に封じ込めた廃棄物(核廃棄物質
から固化二酸化炭素まで)が、今後どういう挙動を示すのか? また、逆に、資源としての地下物質の挙動はどうなのか。
上手く易しい例(煎餅を取りあいするのに、力任せで割り取ろうとすると、応力集中でちょっぴりしか食べられない、とか)を多くひきながら、実はかなり
高度なレイノルズ数、ストークスの法則、九州大学でいともカンタンに再現してしまったサイズマイトの逸話等。章毎にテーマがキチンと書き分けられて
いるので、通読すれば俯瞰的に、章毎には掘り下げるきっかけがあり、巻末の参考文献や、いきなり完成した教科書より、その分野の学問の成立過程の歴史
を読むのが良い、とか、学ぶための汎用的なヒントも満載です。成立過程を知れば、非常に難解な分野も判り易い例として、下記を挙げておきます。
複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち (新潮文庫)
【追記】
偶々このレビューをアップしたタイミングで、東北関東大震災が発生しました。被災地の方々には、衷心よりお見舞いを申し上げます。
都内ですら、江東区辰巳・新木場地区では大規模な液状化現象が起こり、隅田川も両国付近まで津波による逆流がありました(波高数十センチ以上)。
決して他人事ではない災害を肝に銘じて、本書を推奨します。
また、日本近海における地殻プレートの動向とメカニズムについては、この本がきっちりと学術的に記載しています。古典に類するものながら、併せて読ま
れることをお勧めします。
大地動乱の時代―地震学者は警告する (岩波新書)
ほんもの隕石観察セット
「隕石って買えるんですよ」
その一言が事の始まりでした。
天文台のボランティア活動をしており、流れ星の話が出たとき、関連して隕石の話になりました。
「隕石とか、子供に見せてあげたいね」
「あー、○○さん、隕石標本持ってたなぁ」
「安かったとか言ってたな」「隕石って買えるんですよ、確か」
どうやら隕石は買えるらしい・・・・
ネットで検索したらアマゾンで売ってるじゃないか・・・・しかも安っ!!
早速注文し、入手しました。
隕石自体は平らで薄いので、大きな力を加えると割れてしまいそうです。
ルーペはおまけ。100円ショップの虫眼鏡のほうがマシです。
安さの理由としては
・ありふれた種類の隕石であること
・数tという巨大な隕石のうちの、僅か数gの破片(カット)であるため
といった理由のようです。
しかし、ありふれたものであっても隕石は隕石。
「これ、隕石のかけらです」
というだけで「おお〜」となるじゃないですか。
コレクターズアイテムという類のものではありませんが、天文に興味を持ってもらうためのアイテムの1つとして活用していきたいと思っています。
アルマゲドン2009(1WeekDVD)
主題歌がエアロスミスで、出演がリブ・タイラー。
話題性も高かった「アルマゲドン」公開から11年…
知らない内に続編が出ているのかとうっかり勘違いをするところでした。
しかし、2009というからには2009としての変更点なんかもあったりして…
なんと言ってもアメリカ大統領が黒人です(某オバマ氏とは全く似てませんが)。
そして、本家「アルマゲドン」のようなスケールの大きさを期待しないで下さい。
普通、続編の制作をする際、前作との「違い」を出す為に、予算を注ぎ込んだり
CGだらけの映画にしちゃったりするのですが…さっきからもお伝えする通り、
続編ではないので、スケールはだいぶ縮小されております。
そういった部分を注目して観れば、だいぶ楽しく鑑賞できること、間違いナシです。
科学キャラクター図鑑 天文学―きらめく世界
キャラクターが可愛くて、説明も子供の気を引く内容だと思う。但し、
惑星や銀河の実写が一枚もないのが非常に残念。
恐らくこのシリーズの特徴で、堅くならず、子供が入りやすい工夫かもしれないが、子供は案外本物好き。特に宇宙に関しては、写真の美しさに惹かれて思いを馳せるのでは??
そして、自転、公転の説明、月の満ち欠けの説明等の基本的な解説が一切無い。
”赤方偏移”や”オールトの雲”等、正直初めて聞くものもあり、勉強にはなる。
うちの小学1年生の息子は、三日月、満月にとても興味があるので、別の書籍を探すとしよう。