SONGS I
いつの時代の中村雅俊が好きか、年代にもよると思うのですが、デビュー曲の「ふれあい」から「恋人も濡れる街角」あたりまでのヒット曲が網羅されているこのアルバムは断然お薦めです。中村雅俊はやはり俳優としてのイメージが強いので、出演作の人気振りとの主題歌のヒットが重なったこの時代は彼の最も光り輝く頃だと思います。「ふれあい」「俺達の旅」「夕陽丘の総理大臣」の青春シリーズは懐かしいですし、名曲「心の色」「恋人も濡れる街角」も含まれています。一定の年代の人にとっては、想い出の詰まった名曲集じゃないですか、きっと。
忘れてしまった高校の数学を復習する本―高校数学ってこんなにやさしかった!?
かなり高校数学については忘れてしまっていたのですが、
この本で復習して、基本的なことは思い出すことができたカナ?と思います。
ポイントごとに練習問題もついていて、確認しやすいです。
(すごく簡単ですが)
ベクトルなど、入っていない単元もあるので、
この本をきっかけに、もっと難しいものにもに手を広げていけばいいと思います。
彼女たちの時代(1) [VHS]
フジテレビ系列の作品には、評判がいいのにDVD化されない作品がいくつかある。本作もその一つ。深津絵里さん主演の『きらきらひかる』が、2010年になってやっとDVD化。『チャンス』『殴る女』は、ビデオ化さえされていない。
本作の魅力は、リアルなことだろう。メインの3人の女性の職業は、華やかな部分もなく、それぞれ仕事への不満を抱えている。視聴率面で成功しなかったのは、あまりにもリアルだったからかもしれないと思えるほど。ただ、それでも、日々の仕事をこなし、その中で、喜びを見つける姿には共感をしてしまう。
深津さん演じる主役の深美自身には、特別な出来事がほとんど起きるわけではない。物語は、彼女の周囲の起こした事件に深美がかかわるなかで、自分の足元を改めて確かめるところで、終わっている。
続編を見てみたい作品だ。
リトルジャマー ミーツ・ケンウッド 専用カートリッジ15 青春ソングSelection ぼくらの時代
懐かしい曲をジャズ風にアレンジしており楽しめました。楽曲は、
1 ブルーシャトウ
2 亜麻色の髪の乙女
3 想い出の渚
4 君だけに愛を
5 あの時君は若かった
6 君といつまでも
7 あの素晴らしい愛をもう一度
8 風
9 夏休み
10 今日までそして明日から
11 心の旅
12 見上げてごらん夜の星を
の12曲で、楽しい選曲です。
どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)
何と言う回想記であろうか!徳川幕府を倒した明治政府は、その国運を賭けて学制を発布し、西欧の科学と技術の導入に懸命に成った。それには、西欧の文明の包括的な導入が必用条件であり、その為に初等、中等、高等教育の為の学制が打ち出された。
旧制高校とは、初期に高等中学校と称され、帝国大学への予備課程として後に高等学校と称された。戦後の学制変革により、名称は戦前と実態が異なるものとなった。今の様に、学制は単線ではなく複線であった。尋常小学校が四年、高等小学校が三年、その上に尋常中学が五年、その上に、各、高等専門学校と高等師範及び旧制高等学校があった。
今の高等学校は、戦前の五年制尋常中学校の過程と一部重なる、五年卒業の18歳で、高等学校への入学資格を得る。ただ、四修で高等学校に入る秀才も居た訳ですが、旧制高等学校は、今の大学の1〜3年生なのです。その上に帝国大学の4年間がありました。最早、旧制中学も選良の代名詞の旧制高校も存在はしない。残念ながら、信州大学も旧制松本高校とは、別の物だといってよい。
北さんがお書きになる、この青春記は、松本高等学校の回想記であり
旧制中学までは、哲学や文学に縁の無い子供であったが、旧制高等学校に入るやいなや、その様な関心が鬱勃と涌いてきて、まさに、カントよりも「哲学的」な、旧制高校気質の発芽が始まるのだ。空腹を抱え、それでもなお、一心に、健気に、破天荒に生きていた、当時の旧制高校生を描いて、この本の右に出るものは無いだろう。
「教師からして変である」という高等学校の教授であるが、今のサラリーマン教師とは全然異なる、雰囲気を持った教授たちであつた。ある人が言うには、旧制高校は日本帝国の最高の贅沢品であったらしい。人間の人格の厚みの基盤には、教養がある。教養とは、実学的には、一見、何の役にも立たない、文学や芸術、哲学や史学、思想や科学全般にわたる、基礎的知見、雑学と呼べる物だろう。自治と共同生活を通じて、その後の一生の親友を、旧制高校時代に見出した人は多いという。「旧制高校が全人格的、教養主義的人材育成機関であった事の証明は、本書の至る所に見出されるであろう」