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自分が高校生の時放映されていました当時一話目いきなりローラースケートから転んで見せたパンチラに凄い印象を覚えたんですが購入して今見てもかなりそそるものがありました。そこまで全体的にパンチラシーンはありませんが当時を知る人は買って損はないと思う。
ピンチョンの『逆光』を読むー空間と時間、光と闇
良い批評書とはどういうものだろうか？
この文学論にまつわる永遠の疑問とも言うべき問題に、見事な解答用紙を書いて見せたのが本書である。
本書は、アメリカの作家トマス・ピンチョンの2006年に発表された作品Against the Day（なぜこれを『逆光』と訳したかについては、同著者による翻訳を参照のこと）を読む上で一つの手助けとなることを目指して書かれた、現段階では唯一の日本語による『逆光』についての批評書である。ピンチョンの作品は登場人物がきわめて多く、筋が複雑な事に加え、百科事典的とも言える知識が本のあちこちにちりばめられているため、独力で読むのはきわめて困難と言える。従って、本書のような注釈書の存在は読者にとって非常に助けとなるだろう。
本書が優れていると思われる点は、大きく分けて3つある。作品への愛、読みやすさ、そして遊び心、という3つである。
まず作品への愛であるが、これがなければ批評は成り立たないと言って良いだろう。誰も書いてくれなどと頼んでいないにもかかわらず、好きでもない作品について書かれた文学批評ほど、つまらない物はないからだ（もっとも、時にそのあふれんばかりの批判精神故に面白いこともあるが）。その点、本書の根底には、筆者のピンチョン及び彼の作品に対する愛情という物がひしひしと感じられる。
しかし、下手の横好きという言葉があるように（少し意味が違うかもしれないが、ニュアンスが伝われば良いかと思う）、ただ好きであればよい、という物でもない。その批評対象を愛しすぎるが故に批評となり得ていない批評は世の中に数多存在しているし、また、愛が先行するが故に、何を言っているのかさっぱり分からないということもたびたびある。それではとうてい読むに耐える物は出来ない。しかし本書は、そのあたりのバランスが見事である。例えば冒頭、なぜピンチョンは難しいと考えられているのか、というくだり、ルートビアとクラッカージャックに関する本文の言及を用いて説明するあたりは、ピンチョンの面白さが良く伝わってくる上、非常にわかりやすい。本書全体に広がる丁寧な筆致もこのわかりやすさを助けているように思う。
そして、何よりも本書を際立たせていると感じられるのが、遊び心である。真面目なだけの批評書というのは退屈きわまりない物である。適度な息抜きとなり得る遊び心の存在は、読み手にとって砂漠のオアシスとも呼ぶべき存在だ。この本でその遊び心が最も良く感じられるのが、扉絵の存在である。その優しいタッチ故に、特に深い意味はないだろう、と読み飛ばしがちな扉絵であるが、よく見てみると、非常に面白い物が書かれている。例えば第四章の扉絵を見ると、なぜか本のような物を読むカニが描かれている。なぜこんな物が出てくるのか、と思いながら本文を読むと、なるほどそうだったのか、と膝を打たせられる。実はこの扉絵は少し形を変えて表紙にも描かれている。従って、本書の遊び心は表紙に表象されている、と言っても過言ではない。表紙に関して付記するならば、そのソフトな絵柄故に、他のお堅い、外見だけで敬遠したくなるような批評書とは一線を画しているところも良い。
もちろん、著者自身が述べているように、この本はあくまで『逆光』をよりよく読む上での「補助線の引き方の一例」として書かれているに過ぎず、これがすべて正しいというわけではない。しかし、ピンチョン作品という大海原に対し、身一つ、ボートに乗って繰り出すようなまねをするよりは、本書を良きコンパスとしてともに旅に出た方が、遙かに実りある航海になるのではないだろうか。
ぼくは猟師になった
筆者は僕より大分若い（１９７４−）、そして頭が良くて、頭が丈夫なのである。
よく養老孟司さんが東大生は頭が良いが、果たして頭が丈夫な学生がどれほどいるのか？と嘆いておられる。
筆者は子供の頃、自然の中で育ち、家の風呂は薪だったと書く。
そして、昆虫や動植物に囲まれた環境で、両親や祖父母から、地域社会の言い伝えや慣習を肌で吸い取っていく。
そんな彼はやがて獣医師を目指す、そして北大獣医、府大獣医を志望すのだが、動物の交通事故を見る事により進路を変えた。
しかし、生来の動物に対する愛情と係わりから、京大在学中に狩猟免許（ワナ）を取得して、セミプロの様な生き方を選ぶ。
京大在学中には４年間の休学を申請して世界放浪もしている（単なる放浪ではなく、民族自決のお手伝いだと認識している）。
今は運送業に従事しながら、年間を通して猟期にはワナ猟、禁猟期には川や海、そして山でそれぞれの自然の幸を採取しながら
暮らしているという。そして薪を割り、薪ストーブと薪の風呂で温まるという。
羨ましいのである。お金ではない幸福感がそこに存在する。
生かされている自分を知っている人のみが体感できるシーンを文章と写真で見せてくれます。
屠ることにより食肉を得る。そしてその行為によって我々は生きている。
その当たり前のことを当たり前に書かれているのが気持ち良い。
だから狩猟サバイバルなんて本を書いている人間とはまったく異なるのである。
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