マイ・ショール ~ベスト・オブ・ラテン
ほかの方も書いていらっしゃいますが、王家衛監督の映画でよく使われています。
聴いていると映画のシーンが浮かんできて、気分は映画の世界へトリップしそうです。
Quizas Quizas Quizas(Nat Cole King版)、Green Eyes ・・・花様年華
Perfedia、Siboney・・・2046
ほかにもあるはずですが浮かびません。
恋する惑星
映画『恋する惑星』のサントラです。
劇中のあのシーンこのシーンで流れていた名曲の数々が収録されています。
“カリフォルニア”が入ってないのは残念ですが・・・。
映画を観て気に入った人なら、きっとこのサントラも気に入るはず!
2046 [DVD]
これは一瞬を切り抜いた映画だと思うのです。
映像は実に写真的に、もちろん映画ですから流動しているのですが、ワンシーン、ワンカットが映し出されています。著名なフォトグラファーが映し出した作品世界を彷彿とさせます。勘違いして欲しくないのは、これが写真に対する映画の敗北、という意味ではないことです。動き流れる映画の中で、それにも関わらず一瞬を切り抜いてみせるのは非常に卓越した才能だと思います。
そして、役者たち。ご存知のように豪華なキャストが揃いました。
しかし、これは一つの危険性も孕んでいました。「映画が映画になる前から映画になってしまう」という危険性です。
そして、豪華キャストというのも調理の仕方が難しいものです。カーウァイ監督は、「線ではなく点で撮影」することによって、それを克服することに成功しています。
つまり、こういうことです。
役者たちが力を合わせ、協力しあうことによってよい作品を作ろうとしたのではなく、個々の輝きを最大限に発揮することに全身全霊を傾けた結果としてよい作品が出来上がるように仕向けた、ということです。
豪華なキャストたちはお互いにそれほど接触しません。ワンシーンにキムタクとトニー・レオンとフェイ・オンとチャン・ツィィーが同居することはありませんでした。
この映画は、美しき点の連続であり、それは決して線ではない気がします。ストーリーもさることながら、ただただワンシーンワンカット、一瞬一息を楽しんで観ればよいのではないかと思います。
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101
このような小曲や曲の一部が入ったCDが好きで「音のカタログ」などとしてLPで出ていたころから買い集めている。最近出始めた100曲のアルバムもついつい集めてしまっている。
それらの一般的なCDのまとめ方は、静かな、劇的な、精神的な、癒しの、楽しいと言った様な曲のイメージの分類をしている。そのために単体なら買わないようなCDも含まれてくる。
このアルバムは、分類方法はありきたりだが曲のイメージによる分類をしていないので1枚のCDの中からも賑やかな曲、静かな曲、その他のいろいろな傾向の音楽が飛び出してくるのが楽しい。それがこのアルバムの特徴ではないかと思う。
私とって、このようなアルバムに期待する第一の点は、高い水準の演奏をBGMとして聴ける事なのでその点で合格点をつけたい。BGMとして聞くにしても演奏の水準の低い物では1枚のCDを聞き通すのはつらいものがある。
6枚のCDはプラスチックケースに入っているがこれは上手く工夫しているのでCDの保管方法として参考になった(それを見るためだけに3千円を払うのはあまりお勧めではないが)。
欲望の翼 [DVD]
60年代の香港を舞台にした青春群像劇。キャストがきわめて豪華であり、どの配役も磁石で吸いつけられたようにはまっている様は見事。最初のジャングルの場面からフラッシュバックしていく構成もいい。この作品で特に素晴らしいと感じたのは「時間」というきわめて抽象的な事柄を鮮やかに感じ取らせる力をもつこと。過ぎ去った時間はけして戻ることはないという眩暈のするような喪失感を感じさせる一方で、青春の日々をもう一度目の前に組みたて直してもらっているような、なんとも不可思議な感情を味わった作品だった。きわめてレヴェルの高い、ある意味哲学的な映画ではないだろうか。