デュアン・サークは第一期から小説・漫画共に読んでおりますが、ふとレビューを
書いてみたくなったので、簡単ながら今作を読んだ感想を書こうと思います。
今作は前回の怒涛の急展開とは打って変わってストーリーに大きな変化はありません。
次回が最終巻を締め括る下巻という事もあり、今作はラストを盛り上げる為の準備に
徹しているのでしょう。だからなのか最終巻の中盤にしては地味な印象です。
内容は、騎士達とモンスターとの戦いや別行動中のサヴァランと金目銀目達の話が
多いように感じました(ズーニョは名前しか出てきません)。
その為、デュアンやアニエスやオルバといった第一期メンバーの話よりも、その周囲
の人々の話がメインとも言えるのではないでしょうか。
メインキャラクターの話を楽しみにしている方は少々物足りないかもしれません。
闇魔の登場から重々しい雰囲気が増してきたデュアン・サークですが、色んな合間に
挟まれるジョークは今作も健在で、私は主におじいさん達とウィラックと金目銀目の
やり取りが終盤とは思えないくらいほのぼのしていて良かったです。丁度良い息抜きに
なりました。
あと、思わぬところで意外なキャラクターの名前が出てくるので、「あっ!」と
驚く人も多いかもしれませんね。
最初にも書いた通り、今作はデュアン達メインキャラクターの話というよりは
彼等を取り巻く人達の話がメインであり、ストーリーも思ったより進んではいません。
それ故にメインキャラクターの描写が少なめで残念に思う方もいらっしゃるかも
しれませんし、進行が遅くて不完全燃焼といった気持ちになる方もいらっしゃるかも
しれませんが、今作はあくまでもラストを盛り上げる為の、いわば土台です。
それを念頭に置き、様々なキャラクターに目を向けながら読むと、より一層楽しめる
一冊となるのではないでしょうか。
※2010.04.11追記※
13巻である「導くもの、導かざるもの<下>」は最終巻の予定だったようですが、
筆者の都合で最終巻ではなくなったようです(13巻の後書き参照)。
あえて内容には触れません。
話的には前章の烈火錯乱から完全に続いていて、おそらく次巻で4巻分の話に決着がつくのでしょう。
しかし、ここで半年間おあずけは辛いなぁ……
ただのひよっこデュアンが勇者になる過程なので、シリアスでなかればいけないのでしょうが、第2部に入ってから話し自体が暗くなった感じがします。
でも、やっぱり深沢先生、暗いつつも飽きさせず、気になる終わり方になっております。 早く元気で明るいデュアンが読みたいですね。 その分フォーチュンが明るいので、問題ないでしょうが。(笑)
ルルフェの救助は成功するとして王子がルルフェに一目惚れする可能性があるかも、そしてデュアンの出生の謎を判るかもです。もう後僅かでしょうが気になる展開です。
マイクロキャビンが1993年にリリースした 同名パソコンゲームの移植版。
VRシステムが印象的なトップビュー視点でのARPGです。 武器を使って斬る、受ける、フォースショットで 遠隔攻撃!と楽しいバトルシステムが売りです。
前作、前々作で敵の三魔将のうちの二人を倒し 残るはゾム・ディザエのみ!! 今こそ戦神デュエルの血と力を引く主人公ラトクの 力を見せる時!!(プレイヤーの貴方の腕の見せ所って事)
最終作だけにシビアでシリアスな造りとなっています。 しかし外伝でも活躍したヒロインのフレイや、リューンなど 多数の仲間も一緒に戦ってくれるので心強い。
パッケージは結城信輝の重厚なイラストが飾っております。
PCエンジンのCD-ROM作品の中でも出来が良い一本。 ファンタジー好きならばこのシリーズは絶対プレイした方が良いでしょう。
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