要介護度5で多くの病を持つ筆者の母。筆者は母のプライバシーとの関係から本書を執筆することに迷いがあったようだ。ただ、介護の個人体験を普遍化したいという筆者の強い思いが筆を運ばせたのだろう。筆者の職業は作家なので新聞、雑誌、講演など忙しい日々を送っている様子が伝わってくる。その中でホームヘルパーの助けを借りて、介護を行う毎日を過ごしている。 本書の特徴は作家の個人体験であることだ。巧みな描写や叙述、会話を通じ介護体験をリアルに描いており、筆者自身が感じる迷いや喜びが如実に伝わってくる。その表現力によって、本書は読者自身が現場で介護に携わっている雰囲気をかもし出すことに成功している。また、これから介護を携わるかもしれない読者には、自分自身が介護をしている将来の様子を想像させる。私自身この作品を評価できる理由がここにある。エッセイを味わうことができるだけではなく介護保険の利用、ヘルパーや医者との接し方、痴呆の実態を筆者の体験から確実に学ぶことができる。 高齢化に拍車がかかるといわれる今日、医療、介護問題に対してさらに注目していかなくてはならないと感じる。本書は非常に有用であり、知人にも勧めようと思う。エッセイってこんなに素晴らしいんですね。
「非情で残酷な時代と社会」の中で人間的に生きる希望を、確かな言葉で考えさせてくれる一冊。前書きの「…ことばって、何だと思う?けっしてことばにできない思いが、ここにあると指さすのが、ことばだ…」(詩人・長田弘「花を持って 会いにゆく」)が、本書貫く意思。きちんと生きていく上で言葉は信頼に足る手がかりなんだと思う一冊。その点で、この題名はいかがなものだろう。
読みやすい。特に全6章の最初の3章、「『平凡』であることは不安か」、「『平凡』の中の『非凡』」、「ことばを抱く日、抱かれる日」は、作者が自分の人生を振り返りつつ、今の時代の社会と個人の積極的な、それでいて押しつけのない関わり方を提示する。3.11で再確認した、いつの時代もどんな国でも変わらない人間性と、これを好機にしてしまう非人間性の中でもがき続ける私たちを、勇気づけてくれる。3.11以後の再生のあり方とは結局、自分自身のこれまでの生き方を言葉で振り返る以外にはありえない。
既に還暦を迎えた私だが、思春期真っ盛りの頃、著者の「レモンちゃん」はラジオで知る遠い人だった。だが、その当時からの勇気ある思いと行動が一過性で無く、持続し続けていることがとても嬉しい。師走の総選挙で、不確かな「言葉」が飛び交っている今だから、なおさらそう感じるのかもしれないが。
作詞は色んなバラエティーに富んだ女性達が書いていて、作曲は全曲ジュリー。どの曲もステキで、英語やイタリア語の曲もあり、とても楽しめます。私は特に6曲目の「CHI SEI(君は誰)」というイタリア語の曲(ジュリーの歌唱力が際立つカンツォーネです。)と、最後の「BURNING SEXY SILENT NIGHT」が大好きです。もっと早く買えば良かった!!
私は色んな方の意見が聞けてとても興味深かったです。 深刻な話題は中々話せないので… また色んな著名人の方の言葉も出てきましたので、これから映画や本などでその方の人生を私なりに掘り下げてみたいと思います。 私自身、40代独身ひとりっこという枠からはみ出したような人間だからか、落合さんの言葉が暖かく私の心に届きました。 私の不安や孤独が無くなる訳ではありませんが〔今日無事でいる事への感謝と明日も頑張ろう〕と思う事が出来ました。 また孤独感に潰されそうになったらページをめくろうと思います。
おまた〜って泉の精が名古屋弁のおっさん(笑)ばいきんまんとドキンちゃんのやりとり、かっこいいまきちゃん!かまめしどんのボケっぷり。テンポ良くて楽しいです!今より昔の劇場版のが内容濃いですね。
|