サヨの死をめぐる主人公の男性と二人の女性(ナオ、智子)のお話。 誰が何を抱えていたのかという重いテーマだが、 文章が平易でとても読みやすかった。 結末には驚かされ、余韻が残った終わり方もいいのだが、 智子がキャンプ場にいたこと、 田西の入れあげていた女性が幼馴染みだったこと などの偶然が、やや気になったので、この評価となりました。
そもそも本を読むのは仕事で外出したときの待ち時間などの10分前後が切れ切れに許されている私には とっても読みやすい本でした
流石、著名な作家さんばかりで短編読みきりとはいえ、最初の1ページで見事に引き込まれ、読後には1冊分を読みきったような充足感が得られます
何気に手に取った1冊でしたが、これを読んで、ご贔屓の作家さんに加えるも良し、新開拓で幅を広げるも善しで、とってもお得なないようです
もう、素晴らしかったです…! 人の「痛み」や「弱さ」が丁寧に描かれていて、 “早く読みたい! んだけど、 読み進めるのが辛い…” という状況になり、 自然と涙が頬を伝いました。 道尾秀介さんは、 ただのミステリー作家じゃありません!
最後の最後でまさかこんなことが?ってほどびっくりします。 読後は悲しさというか切なさでいっぱいになってしまいました。
道尾版StandByMe いつもの捻りもエロさもそないがこれはこれで○(笑)
|