大好きな作家・村野守美さん。それなのに、読み方が「もりび」だなんて、今回初めて知りました。 なんてことはさておき、やっぱり上手い! まるで映画を見ているような動きのあるカメラワークで ぐんぐん物語に引き込まれてしまいます。文句ばっかり言っている頑固なご家老も、融通の利かない たんす職人も、気がつけば大好きになっていました。 50ページで1話完結、全5話収録で、読み応えありました! 帯で西田敏行さんが(これまた大好きな役者さん)「役者もこうありたい」と書いてらっしゃいますが、 私も仕事をする一人として、見習いたいところがたくさんありました。 読んでよかった。感動して背筋がしゃんとする漫画です。
今作は子供向けに作られた本なので内容は小難しいものではなく、誰が読んでも理解しやすい内容となっています。
賢治の人生の歩みや彼の功績、さらに人生観や社会に対する想い等賢治のその時その時の心境も垣間見る事が出来、分かりやすさはそのままに物語の厚みがとても素晴らしいです。
またこの中で描かれている画が柔らかなタッチで本の内容と良くマッチしていて綺麗な作品となっていますしね。
賢治が好きな方、賢治に興味がある方は必読の一冊と思いオススメします。
主題歌、吉田日出子の「いとしのファニー」「夢色ララバイ」につられて購入しました。 1990年ごろの深夜テレビで放映されたものを見たのが最初でありますが、当時は女性と初めて交際を始めた頃でありまして、その頃の強烈な想い出が、主題歌から蘇ります。 深夜、悶々と「いとしのファニー」をラジカセで聞いていた、さえない独身男は、浮浪雲のように飄々と生きる姿に憧れたものであります。 特に女性関係においては、浮浪雲の旦那が理想でしたね〜 わたくしのばやい、結局、その女性と結婚して現在に至るわけでありますが・・(汗)
作品自体は、無難におさまっています。 原作はビッグコミックオリジナルの、長期連載作品ですから、読まれた方も多いでしょうし、その作品を読んでいた頃のそれぞれの記憶がオーバーラップする方も結構おられるのでは? 追憶の引き金として、所有する価値のある作品でありました。
本作品で、青春時代の感傷に浸りながら、渡哲也版の「浮浪雲」が発売される今年夏まで待ちたいと思います。 個人的感傷に終始したレビューで失礼しました(ぺこぺこ)
あまりにも早い時代に芸術家を目指して試行錯誤を繰り返した高村光太郎。 家と男性社会の中に真っ向から対決して光太郎と恋に落ちる女性、長沼智恵子。 この二人の出会いと別れと伝説の物語です。 家も社会からも自由となり光太郎と結ばれる智恵子ですが 家の没落、そして自分の才能を思い悩んで次第に家からも芸術からもがんじがらめになっていきます。 そして最後は狂気におちいります。 自分の芸術の事しか頭になかった光太郎は初めて智恵子の事を考え その死後も彼女に縛られます。 そしてその二人の生涯と愛は一つの芸術となり伝説となりました。 そんな二人の物語です。
20世紀初頭の日本の風俗が良く描かれ、芸術に運動に生きた若者達の息吹が感じられる漫画です。 子供向きではなく大人向きでもあります。 高村夫妻の生涯に興味を持った方、大正時代の芸術運動に興味のある方は 読んで損はありません、お勧めです。
子供の頃に何度も繰り返し見た作品。
最初の雰囲気はほのぼのアニメと思いきや、敵の魔法使いが不気味で気味悪くて… あれはトラウマとして残ってます…。
でも、手塚作品らしくメッセージ性もあり、見終わった後に妙な切なさが残る、いい作品だと思います。
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