高畑監督のとなりの山田くんやらホタルの墓は正直良さがまったくわからんが、この作品だけはとにかく凄い。人の目から見た野生の獣の姿なんてこんなモノかと思い知らされ、納得させられた。生きて動いている時はとてもリアルに見え、人はそれを可愛いやらなんやら…、死ねば動かないイラスト的な軽いモノに見えてしまう。アニメというジャンルを完璧に生かしています。あと、たぬきの婆さんが歌う唄もとても良いです、「赤勝て、白勝て、どっちも負けろ、負けたたぬきはぶっ殺せ」映画パールハーバーを作ったアホな奴に聞かせてやりたいわ。ラストはホント悲しくなりますね。人に場所や何やら奪われると解ってはいるがたぬき達は無駄なあがきをしたり、結局場所が無くなり人の社会に溶け込む奴らもいて…。そんで、たまに限られた場所に皆で集まり祭りをする。物語が始まった時からどう考えてもこのラストしか考えられないんだが、いざアニメの映像を見ると物凄い感情になる。救いがないようにも見えるが、あるようにも見える。こういうのを撮らなきゃ駄目でしょ?アホみたいに偏った正義並べた映画やら漫画やら小説やらは本当に見習って欲しいものです。
泉谷には「SELF COVERS」という最強のベスト盤がある。88年に出たこのアルバムこそが泉谷しげるの最高傑作だと思っている僕は今度出た「オールタイムベスト」は曲目を見てもそそるものが無かった。だけどデビュー当時からのファンとしては「昔の唄も聞きなおしてみるか!」と購入したのだ。「白雪姫の毒リンゴ」「街はぱれえど」「君の便りは南風」「つなひき」etc..「春夏秋冬」しか知らない人に聞いて欲しい。2枚目はロックな泉谷をたっぷり聞ける。「翼なき野郎ども」「デトロイト・ポーカー」「野生のバラッド」は日本ロックの金字塔だ!60を過ぎても衰えを知らず暴れ回る泉谷しげるは今や、唯一無二の存在である。「オールタイムベスト」看板に偽り無し!最後に・・野良犬の叫びを聞いた事があるかい?それはそれは哀しく聞こえるんだよ。
その時代に生きてる感じに引き込まれました。五感を研ぎ澄まさないといけない映画。カンヌで認められる意味が非常に良く分かります。
視聴で「斉藤和義」と「泉谷しげる」のだけしか聞かなかったんですが、この2人が歌っていると言うだけで購入を決意しました。
実際、泉谷しげるのを聞いて泣けましたよ。
しかし、13人が同じ曲だけを歌うって言うのはチョット??
色々な曲を入れて欲しかったですね。
できれば「発熱の男」とか。
正直、この内容でこの値段は高いと思う。
特に、著者である二人にあまり興味のない、若い世代の清志郎ファンはちょっと手を出しにくいかな・・?と。
しかし、オールド(?)ファンにはそれなりに大きな収穫があった。
泉谷と加奈崎の対談もあるものの、ほとんどそれぞれ二分されたページを受け持つカタチをとっており、わりと軽く読める作りになっています。
泉谷は基本的に"RC、清志郎ファン"とゆう括りから少しも逸脱しておらず、その辺のキヨシファンが寄稿しているのと何ら変わらない文章です。
実際、どこかで見聞きしたような既出の内容が多く、目新しさがほとんどなかった。
ホントに"お調子者"過ぎて、清志郎でなくても距離を置いて付き合いたい気持ちは、読めばよく判ると思います。
清志郎の73年、古井戸への寄稿文をはさんで加奈崎のパート。
終始冷静に俯瞰から言葉を置いていく文章は、それだけで読んでいて好感が持てた。
さんざん昔から清志郎やチャボの本やインタビューを読み漁ったけど、たとえば、チャボとの出会い、古井戸としてのRCとの邂逅、古井戸の解散時、RC絶頂期等・・ 数々のクライシスモメントを共に過ごして来た男の"事実の裏づけ"を読んでいるようで、たいへん貴重な記録だと思った。
特筆すべきは、『デイドリームビリーバー』の訳詞は義母に捧げられたものであること、リンコさんの中での"RC"への想い、なぜ90年代以降"愛、夢、平和"といった直接的な言葉を清志郎が多用するようになったのか?・・の加奈崎の解釈が的確なような気がして、その部分だけでも、お金を払って読む価値は充分にあるでしょう。
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