展覧会の絵をいくつか聞き比べていて、このCDもチャイコフスキーよりは
ムソルグスキーにひかれて買いました。
ですのでこのレヴューも展覧会寄りです・・・。
いやしかし、渾身のチャイコフスキーですね。
漫画などでよく、汗が飛んで光に当たってキラキラしている映像がありますが、
特に1楽章のファンファーレの後がそんなイメージです。
展覧会の絵では、「こびと」の不気味にうごめくような演奏にひき込まれました。
ものすごいエネルギーを感じるのですが、強弱も計算されているようで、
コントロールの効いた演奏だと思います。
「ババ・ヤーガ」から「キエフの大門」に入るところも、勢いでなだれ込むような
ようすではなく、最後のffでの盛り上げを考えてだと思うのですが、
やや抑え目です。
ほかにはリヒテル版とホロヴィッツ版しかもっていませんが、また聞き比べてみます。
最近になって子供の頃にやっていたピアノをまたするようになった事もあり、興味本位でこの本を買ってみた。これにはチェルニーなどの練習曲の使われ方が世界レベルで比較されており、自分の習っていた先生は典型的な日本型だったことに気づいた。また、真剣にピアノをするにあたり、かつての先生に習っていたのだが、この本を読んでレッスン方法に疑問を持ち、その疑問を訴えるためにこの本を遠まわしに貸してみたら、次のレッスンから練習方法が変わったのである。それくらいインパクトのある書物です。
一番気に入ったのはソフトバンクのCMで一時使われていた6曲目「モンタギュー家とキャピュレット家」です。
最初は「お!この曲、なんのCMだっけ?」に関心が向かいましたが暫く聴いているとそんなこと忘れて聞き惚れていました。
彼女が今月奈良県にリサイタルに来られ、何となくチケット入手し、折角だからCD聴いてから行こうかなと全然気楽に聴いたのが良かったのかも知れません。
クラッシックの花形は確かにヴァイオリンかも知れません。
でもピアノもいいもんだなァと改めて感じました。ブーニンのような時代の寵児が不在で影が薄い気もしますがピアノこれからも聴いていこうと本作で感じました。
リサイタル楽しみです。
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