安定しているけど、して無いかのように演奏させたら世界一。 底の方にある、センス良い嗅覚が色んな人たちと不思議な音楽を作らせてますが、マニアックになり過ぎないところも高評価。 アンビエント系に多い自己満足絶対主義者的ではありません。 もちろん癒し系でもない、
マインドサーカス聴きたいがために選んでみたが、
これが予想に反して一枚通して出来が良い。
印象変わったよ。これは「買い」だ!!
あたらしいボサノヴァを創造しようとする意欲を感じます。ジョアン・ジルベルトへのリスペクトをビル・フリゼールと共演して示すあたり心憎い演出。アートワークも完成度高く買って損のない一枚です。三宅純さんの"innocent bossa" のキー・パーソンでもあり,かつてはカエターノ・ヴェローゾのバンドでドラムをたたいていた方とのこと。今後にも大いに期待!です。
VINICIUS CANTUARIA(1951年生)が、2010年「Samba Carioca」以来の新作をリリースしてくれました。 その曲調は、どんどんと内省的になってくるようですが、「Horse & Fish」あたりで彼の虜になったリスナーには、その不変の音楽世界が、たまらない作品だと思います。 たとえ、このアルバムの収録時間が30分をちょうど1秒切る程度の長さであったとしても、かえってその簡潔さが、好感を得るのではとも思います。 全曲とも、VINICIUS CANTUARIAのギター、キーボード、パーカッションを主体にしながら、坂本龍一(2曲目冒頭のシュールなピアノにびっくり)やBILL FRISELLなど、いつもの豪華なゲストが彩りを添えています。 軽く聴き流すこともたやすい作品ではあると思いますが、彼のつぶやくようなボーカルと、引きの美学で迫るそのサウンドには、世界一簡素な言語芸術である「俳句」になぞらえた、極めて次元の高い「音楽」を感じます。
洗練の極み。
これほど「刺」のない音楽も珍しい。しかし、決して軽薄で軟弱な音楽ではない。深く染みこんでくるのは芯がしっかりしているからなのだろう。
2010年、猛暑の夏がこのアルバムでどれだけ救われていることか。
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