60年代から70年代にかけては、ロックとジャズの間の境目は非常に狭かったのだろう。マイルス・デイヴィスが『ビッチェズ・ブリュー』を発表し、クリムゾンが『クリムゾンキングの宮殿』でデビューした。そして71年、前述の『ビッチェズ・ブリュー』にも参加していた英国のギタリスト、ジョン・マクラフリンが結成したバンドがこのマハヴィシュヌ・オーケストラであり、本作はその1枚目である。 まず、メンバーが凄すぎる。これ以上はありえない、というくらいのテクニックを誇るミュージシャンを揃えている。にも拘らず、このアルバムから私は、何か高い霊感や、閃きのようなものを感じる。そして曲自体も本当によい。冒頭の「Meeting Of The Spirits」。最初のドラミングからすでに圧倒されてしまう。4曲目のアコースティック・ナンバー、「A Lotus On Irish Streams」。しかしマクラフリンはここでも荒々しい。ある意味聴き所かもしれない。 テクニカルなもののファンや、クリムゾンファンにはぜひともお勧めしたい1枚です。
1972年リリースの超絶技巧集団マハヴィシュヌオーケストラのセカンドアルバム・・・1曲目「火の鳥」から凄まじい演奏を炸裂させています、メチャクチャかっこいいですこの曲!!個人的にマハヴィシュヌの中では一番好きなアルバムで、このあたりのジョンマクラフリンのギターは本当最高です・・・70年代にこんな凄まじいギターを弾いていたなんて!!メンバーは、ジョンマクラフリン(G)・ヤンハマー(Key)・ビリーコブハム(Dr)・ジェリーグッドマン(Vln)・リックレア-ド(B)・・・凄まじいメンバーですよね、この時代にこれだけのミュージシャンが参加していたのですから。3曲目邦題:「天界と下界を行き交う男」でのジョンとジェリーのソロの掛け合いは必聴(ユニゾンも凄い)・・・たった3分位の曲ですが、この演奏のテンションの高さは半端じゃないです、超絶!!ボトムを支えるビリーの手数の多いドラムも必聴・・・圧倒的なパワーに平伏するのみ(笑)!!7曲目約10分の「ワンワード」は、リックレアードの長いベースソロを聴く事が出来る嬉しい曲・・・彼らの演奏力を堪能出来る凄まじい内容!!大名盤!!!!
Alan Sorrenti のアルバム、Ariaに参加したことでプログレ界でも有名なJean Luc Pontyが見られます。Ariaが1972の作品なので、その2年後の映像です。全盛期と言っても良いでしょう。
1974年のライブ映像は約50分ですが、John Mclaughlinは意外と控えめで、Jean Luc Pontyのヴァイオリンが目立っています。
ヴァイオリン好きのプログレファンの方に是非見ていただきたいですね。
輸入版DVDなので気になるリージョンコードですが、パッケージとディスクには1と4が印刷されています。しかし、実際はリージョンALLなので、通常のプレーヤーで再生できます。製作時の手違いでしょうか?
インド感覚云々を置いとけば、本当にいつまでも色あせない一枚だ(まあ、時分的にイエスの 『危機』などが存在する事を鑑みれば判るが、この頃の名作には多分に皮肉な面があって閉口 せざるを得ない)。構成面にしても多分に夢遊歩きしてる感は否めず、まとまりなんてもの とは次元を異にする今にもブチ破れそうなギリギリの空間で保たれ得ているが、それでも尚 不自然な気がしないのはもはや各人のレベルが精神的なソレで常人には判らぬ次元で繋がれ ているからだろう。 異常な手数に奇妙に反比例し一音一音に絶対感あるコブハムのドラミング、まさに千変万化 に揺れ惑うグッドマンのヴァイオリンプレイには単なる超絶技巧という概念を超えその先に 触れるような気さえする。時間が経てば、音楽観なんてものは本当に簡単に変わってしまう 事に誰でも少なからず驚いたりすると思うが、一種の技術面を超えた精神迸る演奏に対して は朽ちる事のない何かがあるもの。
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