クラブミュージック向けとはいい難いし、正統派ボウイ・ファン向けでもないでしょう。リミックス自体は(当然、原曲がよいのですから)それほど悪いものではありません。中には「おっ!」と思わせてくれるものや、ニンマリさせてくる曲もあります。 が、最初はものめずらしく耳を傾けているでしょうが、飽きが早いのではないか。まあ、そうなったら車の中で運転中に聞くのがいいのかもしれませんね。それでもボウイ・マニアの方にはチェックしていてもらいたいCD。
SFなのにとても悲しく切なく愛おしいこの映画のイメージを完璧に表現した、壮大かつ内面的な素晴らしいサウンドです。未知の世界という観点においての宇宙へのイメージが完璧に表現されています。そして何よりも、映画音楽の枠に留まらない良質なアンビエントミュージックに仕上がっています。
もの思いに耽りながら歩いていると、
ふと昔のことを思い出し、振り返った子供の目と、
その時その子が言った言葉。
一連のフラッシュバックを絶妙のリズムと流れで描いてみせるシーンが
映画を見ていない時でも甦ることがあります(病気かもしれませんので今度医者に診てもらいます)。
タルコフスキーは時々鬱陶しくなる位説明的になることがあって、
作品によって私にはちょっと苦手なものもあるんですが、
「ノスタルジア」は映像の力で見せ切ってしまう凄さがあります。
羽が落ちてくるところなんか、もうあんたこりゃまた・・・・
大真面目に、人類の財産と言っては大げさでしょうか・・・・・
千年後にも残っているような、残っていて欲しい映画なんです。
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