主役の水橋貴己(松島ナミ役)もそこそこかわいいが、津田寛治(犬神役)のあぶない感じの演技が新鮮だ。殺人鬼なのに笑っている。笑いながら殺しにくるし、切ってもさしても、なぐっても立ち上がってくるという怖さがある。 ただ、深夜番組ということと、もともとはBS放送ということで、キャストが少なく、いかにも低予算というのがわかる。 それから、梶芽衣子がかもし出す雰囲気というか、30年前の古めかしくしかも過激な映像描写がない。これがTVの限界かもしれないし、時代の流れかもしれない。
主役の水橋貴己(松島ナミ役)もそこそこかわいいが、津田寛治(犬神役)のあぶない感じの演技が新鮮だ。殺人鬼なのに笑っている。笑いながら殺しにくるし、切ってもさしても、なぐっても立ち上がってくるという怖さがある。 ただ、深夜番組ということと、もともとはBS放送ということで、キャストが少なく、いかにも低予算というのがわかる。 それから、梶芽衣子がかもし出す雰囲気というか、30年前の古めかしくしかも過激な映像描写がない。これがTVの限界かもしれないし、時代の流れかもしれない。
74年東映プログラムピクチャー、野田幸男監督の作品で、カルトとしてはわりと有名な作品ではないでしょうか。
極秘の内に誘拐された政治家・丹波哲郎の娘を取り返し犯人を抹殺すること、これが室田日出男から主人公の杉本美樹に与えられた任務。そして杉本は犯人グループの郷英治や荒木一郎に近づいていく……
全編ハイテンションが持続し、見ているこっちが疲れてくるような、しかし、それだけ見せ場が多い作品です。とにかく、反社会的、暴力的で、そこには正義と呼べるものは存在しません。この作品の素晴らしいところは、単なるバカ映画やマニア受けの映画とは一線を画していることでしょう。
日本ではDVDが出ていないので東映さんに是非お願いしたいと思います。
守るべき命、助けるべき命・・
伝説の消防士と呼ばれた男たちの、壮絶な救出劇が思い出された。
ニュージャパン火災の翌日に、日航機羽田沖墜落事故も発生した1982年。
安全第一と言われている現代からはほど遠い状況であったのだ。
第一作が、超BQ娯楽だとしたら、 こっちは超BQ前衛だと思う。
真っ赤な水が滝から流れてくるシーンとか、 シュールな回想シーンとか、 舞台劇のような手法もふんだんに使われた なんともいえない映画。
突っ込みどころも満載だが、 なによりも、白石加代子の演技がすごい。 梶芽衣子が見たかったのに、 覚えているのは白石さんのことばかり。
若松孝二の一連の作品を 懐かしく思いだしてしまいました。
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