新谷先生のおっしゃていることは、私個人としてはそうなのかなー、やってみようかなーと思うところも多々ある。
しかし、私が医師として責任を持って他人に薦められるかというと、それはできない。
私の知っている範囲では、ある食品が生命予後を改善するという科学的証拠を有する食べ物というものは存在しない。
科学的統計やクリティカルシンキングを学んだことのある方はおわかりだろうが、新谷先生の論証は、科学的にはほとんど意味をなさない。
例えば、玄米が体にいいと科学的に言うためには、人種、年齢、基礎疾患などが同じになるように2つのグループに分け、一方を玄米しか食べないグループ、もう一方を白米しか食べないいようにさせ、しかもそれ以外の食事は全く一緒にして(実際にはほぼ一緒にして)、それで癌が増えた、減ったと言わないといけない。
このように、科学的に証明するというのは、かなり厳密な作業が必要なのである。
他に気になったのは、メインの論証からそれるが、筆者は40年間、死亡診断書を書いたことがないとおっしゃっていることである。医者は、患者の死亡に接し(そして死亡診断書を書いて)、なんぼのものと私は思う。
「フードファディズム」という言葉がある。以下、Wikipediaから抜粋してみた。皆さんも参照して欲しい。
この本に限らず、健康情報とはある程度距離を置きながら、自分の食生活を考え、正していくというのが、賢い読み方なのではないだろうか?
フードファディズム(英語、food faddism)とは、特定の食品を食べるだけですっかり健康になる、などという宣伝をそのまま信じ、バランスを欠いた偏執的な食生活をすること。あるいは、特定の食品を口に入れて病気になったなどの情報に接し、その具体的な量に関するデータも確認しないまま、それを感情的に漠然と記憶し、その食品を全く口にせず、バランスを欠いた偏執的な食生活をすること。
病気に対する考え方と共に人生観が変わります。熱→医者→薬の法則にはまっていませんか?
最新医療は神様ではないんだと、最善医療を知る事が大切だと思います。
もちろん 医療は必要なしとは言えませんが、多くの方に一度読んでもらいたい一冊でした。
腫瘍を学びたい。将来の進路として考えている。
日々忙しい研修医、今からどんどん学びたいと思っている学生、
そんな人種にとってのバイブル。
どこの病院にいってもおすすめされる唯一の本。
詳しさよりも、全体像の把握しやすさと読みやすさ、
持ち運びやすさがピカイチ。
多くの配慮を高く評価します。
大腸癌検診は、毎年1回必ず受ける必要があると言われます。しかし、病院に検診に行くことは時間の都合等で 難しいものですね。この郵送検診は、お手頃な価格できちんとした検診を受けられます。便を少量2日分送れば よいのですが、必要なものはすべてセットに入っています。私は就職して25年になりますが、初めてこの大腸癌 検診を受けました。結果は異常なしでした。忙しいみなさんには、絶対にお勧めします。
毎年購入していますが、本年度版は、昨年度版1200円から1800円になりました。1.5倍です。が、厚さはむしろ薄くなり、内容にはあまり変化がありませんでした。ここまで値上げする必要があったかと若干疑問です。病院リストが更新されているのは良いことだと思いますが。 ハンディに購入するためには、1000円程度にしていただけると嬉しい、と思いました。
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