ノイタミナ枠のアニメは、最近良い作品が多いと感じていました。
個人的には余り このUN-GOという作品期待していなかったのですが、
いい意味で期待を裏切られたなというのが、感想です。
キャラクターも魅力的ですし、探偵推理ものだったんだなと
今更ながら気付かされました。(笑)
直接見る事が叶わなかったので、こうして見る事が出来て嬉しいのが単純な感想です!
新十郎の過去、因果との出会いに何があったのかスゴク気になっていて なおかつアニメ本編にも共通するシーンでそうだったのかと理解できました。 新十郎は想像以上に孤独で、UN-GOの中で誰よりも純粋な男性だったんですね。 物語の流れもそうですが、最初なのでキャラの絡みや距離感が上手く描かれ 2話分の尺でも見応えが大きく、もうしてやられたという感じで(笑) すでに新十郎が因果の能力を自分に使ってしまったのは残念でしたが彼なら大丈夫! そして本当の意味でこれからも因果が側にいてくれれば十分だと思いました。
本当は小説版の様にもっとドラマティックに見たかったのですが…(汗)
………因果論を見てさらに気になったのは、新十郎の歳です。 虎山が新十郎のパスポート?を見ていましたが…私にとってUN-GO最大の謎。 現在は20代後半に見えるけれど、抜け毛を気にする程イっている? もしかしたら因果と運命共同体になった事で歳を…(笑)
UN-GOは見る相手に対しての投げかけと言うものがとても上手いので また11〜12話でもいいので坂口安吾の世界感を持って続編を!! 結城新十郎失踪事件があったので今度は誘拐された救出作戦2!や (原案「名探偵コナン/FILE804:高木刑事からの贈り物〜FILE808:遅くなった墓参り」) 敗戦探偵2番目(0.5話)の事件、海勝家の奥様に関係する事件、 因果論小説版の書き下ろし「日本人街の殺人」をやってほしいです。
UN-GOは地味ぃ〜に思えて、目や頭以上に心がグッと惹きつけられるので アニメ本編ともどもこの因果論もひっくるめて見てほしい作品です!
自分が購入したのはDVD盤なのですが、評価はこちらで書かせていただきます。
去年の10月からノイタミナ枠で放送を開始したUN−GO。 それがこの因果論発売でようやく全ての巻が出そろうこととなりました。 1度テレビでの放送を全話見た上で全巻購入したのですが、アニメというものに対して久しぶりに心に響くものを感じました。 この因果論を見ただけでも伝わってくるUN−GOという作品の奥深さは、まさに作り手のレベルの高さを思い知らされました。 ただ推理して事件を解決するのではなく、人間の奥底に触れる。因果の能力が探偵ものとしては最大のタブーでありながらそれが人が殺人を犯す、人が闇に堕ちる本質を我々に見せている。 どうやって殺すかではない、何故人は殺人を起こすのか……。ミダマという人の本質は誰にだってある。もはやアニメという世界にとどまらずドラマ性すら感じ取れました。
しかしミダマという奥底に隠している本質はあれど、作中のキャラが放つこのセリフ。 「人の真実を勝手に決めさせない」「言葉だけじゃない、心もある」 嘘は本当に正しいことなのか、心があるから言葉から嘘が出る。 そしてそれらの何が真実なのか、それは他人が決めることではなく自分がきちんと決着をつけるべきなのだと。 それが、人としての一つの生き方なんだと思います。
因果論を見てから本編を見るもよし。 本編を見てから因果論を見るもよし。 知る人ぞ知るUN−GOという作品、その楽しみ方は無限大に広がっています。 あなたもぜひUN−GOという作品を見て、一度心の何かを触れてみてはいかがでしょうか?
旅人を襲った山賊は女を手に入れるが、その美しさに魅せられ女を満足させるため無理して都会に住んだり、人を殺して切り落とした首をあたえたりすようになる。最初は力と暴力で自分の物にするつもりだったのに、女のペースにはめられ抜け出せなくなり、哀れな最後を迎える事となる。これは時代劇とは全く違う、独特な感性の世界で岩下志麻演じる女が本当に人間なのか、いつの時代でドコの話なのか全然分からないし(知っても意味無いし元々設定もないだろう)あまりに現実味が無く誰かの妄想を覗いているような不思議な気分です。”桜の下には死体が埋まってる”とか”人を狂わせる”とかダークなイメージもある桜を使って、狂気の世界を表現するラストあたりになるともうすっかり訳分かんなくなってて、でもそれでいい、何かハッキリした答えなんかなくてもいいや、って気になります。
「UN-GO」という作品に少しでも触れたのなら、ぜひともこの小説を読んで欲しいです。 私自身、劇場版の「因果論」は未見だったので、パッケージの発売の前にストーリーを把握しておくという軽い考えでした。 ところが、何と引き込まれることか。
「探偵」の過去と現在の事件を交差し、本放送に至るまでの状況の推移や、心境の変化を描き、TVシリーズでは提示されていなかった作中の細かい背景が丁寧に描写され、補完を完璧な物としています。 絡み合う、各人の思いと行動。 それらをラストに至るまでに纏め上げ、さらにTVシリーズに繋がる骨格を作り出しています。 作品を纏める脚本家としての會川昇氏の力と、丁寧かつ徹底した描写の、小説家としての力が見事に溶けあった最高の一品です。
顔も知らない他人からの、賞賛や批判という干渉。 ネット社会が生み出した恐ろしさや滑稽さの一つが、科学技術が現代以上に発達した近未来の世界で描かれています。 作中で海勝麟六が語る「真実」が、情報が簡単に捻じ曲げられてしまう現代を。 結城新十郎が追い求める「真実」が、それに対しての氏の考えのように思えました。
この小説をただのノベライズと呼ぶには、余りにも面白すぎます。 著者の思想を散りばめながらも、先を読ませない展開と構成は、紛れもなく推理小説です。 「戦後」を経た復興へと繋がる前日譚。 ぜひ一読を。
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