20歳の頃は美貌を誇ったバーバラだが、38歳の現在は、スタイルも服のセンスも言動も何もかもが「典型的なおばさん」。 かつての美貌は見る影もなく崩れ去り、世間からは「おばさん」として虐げられる日々…。 しかし、そんなある日、冷蔵庫に入ると20歳にまで若返ることができることを発見! かつての栄光の日々を取り戻した。 …が、見かけは若くても中身はそのまま。 言葉の端々、行動の随所に「おばさん臭さ」が滲み出てしまう。 高校生の彼までゲットしたけれど、後一歩のところでおばさんの姿に戻ってしまいピンチに襲われることも…。 見かけは若く、でも中身はそれなりの山田バーバラが巻き起こす騒動が、シニカルな笑いを誘う。 とても面白いです。笑えます。 でも、笑うだけでは終わりません。 「おばさん」に対する世間の差別を、ある時は痛烈に皮肉り、またある時は胸が痛くなるほどに切なく訴えかける…そんな作品です。 年を取ることを否定する物語ではなく、むしろ胸張って生きて行きたくなるような、そんな作品だと思います。 もちろん、そんな道徳的な作品ではなく、基本は高校生の彼「純くん」とのラブストーリーなんですけれど(笑)。
太ったおばさんが冷蔵庫に入ると二十歳前後に、冷凍庫に入ると幼稚園児に若返るというお話。純君に恋をしたおばさんが、昔恋人だったその父親に求愛され、ゆれる心得を絵がいた作品。鈴木さんらしいお笑いの要素もたっぷりです。
なんとなく男と女は根本的に違うのだということは
頭の中でわかっているけれど、こうして説明しても
らうと、妙に納得できる。染色体がどうの、脳の回
路がどうのと、一見、難しく思える話をわかりやす
くまとめているので読みやすかった。…結婚前に読
みたかった。
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