10月から始まったTVアニメ「パンプキン・シザース」のオープニングテーマ。
歌うは、エヴァンゲリオンOP曲「残酷な天使のテーゼ」でおなじみの高橋洋子さん。
作曲は、劇場版エヴァンゲリオン主題歌「魂のルフラン」やTVアニメ灼眼のシャナED曲「夜明け生まれ来る少女」を担当した大森俊之氏。
躍動感あふれるアップテンポな曲に印象深い歌メロで洋子さんの力強いボーカルが吼える!
そう、今回のこの曲はまさに「吼える」ボーカルという感じです。
歌メロも独特の節回しが健在で私が期待したとおり印象深いものに仕上がってます。
まさに、「洋子節」炸裂です。
高橋洋子ファンはもちろん、「魂のルフラン」や「夜明け生まれ来る少女」のメロディが好きな方にも安心してオススメできる一曲です。
岩永亮太郎原作・月刊少年マガジン連載の
「パンプキン・シザーズ」TVアニメの第10〜12話までを収録したDVD4巻です。
貧困の根本的な解決にならないと陸情3課を
製作者自身が批判するような痛烈さに驚かされます。
Episode:10「カボチャとハサミ」★★★★☆
陸情3課設立当時の物語です。軍の腐敗に個の力など及ぶもの無しと
意気消沈していたマーチス准尉。彼の元上司を摘発するアリス少尉達の逞しさと実直さが
彼を奮い立たせます。何故「パンプキンシザーズ」と命名されたのか?
その正義を貫く不屈の宣言に観ているこちらも熱くさせられます。
本作の見所をうまく抽出した見応えのある一本です。
Episode:11「静かなる胎動」★★★★☆
新聞記者ドルトンが陸情3課を取材した。その記事へ目を付けた平民の陰謀が錯綜する・・・。
アリス少尉の立場を利用し、隠された帝国の機密を公開せよと息巻く彼女達。
戦災復興という建前を痛烈に批判し、軍人と平民の貧富の関係を鋭く描いています。
今まで沈滞気味だった物語に渇を入れる、嫌味を込めた強烈さに思わずのめり込みます。
Episode:12「見えざる痛み」★★★☆☆
誘拐され、消息を絶ったアリス少尉。軍事機密「不可視の9番」の真実に迫るドルトンと
兄の残した記録を公表するためドルトンを頼るセシル。悲劇は連鎖式に起こり、
軍人でありながら、軍という大きな壁の前になす術も無く敗れる陸情3課の悔しさと
偽善者の烙印を押される彼女の憤りが時代と物語の混迷さを強調しています。
内容もボリュームも大満足でした。ゲストも多数で楽しめました。
『パンプキン・シザーズ』の12巻。
0番地区の命運が決まるロンダリオとアベルの交渉は収束に向かう。一方、天才とも称される教授が生んだ「カウプラウン技術」という軍事兵器が各方面からの危惧や畏怖の対象となっていた。そして明日はついに西方諸国連盟合同会議、開幕!!
今回はアリス、オーランド共にほぼ出番なし(笑)。
0番地区の交渉は意外とスムーズに終わりました。これは何が損で何が得なのかをはっきり分かっている2人だったからこそでしょう。行動で示すタイプのロンダリオを評価するアベルはオーランドに問います「おまえは確固たる自分を持っているのか」と。やっぱアベルもロンダリオはこれからもキーパーソンになってくると思います。
後半は合同会議を目前に控える各人物の動き。
驚異とされるカウプラウン技術が共和国、西方諸国にもわたっているという帝国側の懸案事項。銀の車輪のある「計画」。オーランドの過去を暴こうとする実動第2小隊『第2の曲剣』。ローデリアの中から合同会議の使節代表を決める集会ではセッティエームを含む7人の子と王が登場したけど、皆ヤバそうな人ばっかりなんですが・・。それとウェブナーさん、けっこう胸あるんですね(笑)。
次巻はいよいよ新章『合同会議』編突入!
でも今回の動向を見ると100%平穏に終わることはないですね。アリスたちに期待してます!
あと毎回思うんですが、表紙がメッチャイカしてる!
舞踏会編ラストが入る巻。
アフターストーリーが6巻に入るらしいですけどいちよう本編はこの巻がラストになります。
後味の悪い話も良い話も全て含めてパンプキン・シザーズであるといってもいい。99%の幸福の中に1%の不幸があるからこそ、その不幸がより強調される。そしてその逆も然りである。
停戦後の戦災に喘ぐ混沌の時代だからこそそれが目立ってくる。
できれば、まだ見ぬ最終話以降も平和な世界に生きている者たちからすれば不幸にみえても確かな幸福がある日常が続いてほしいと感じる。
それにしても、毎回毎回次の巻がでるのが楽しみになるようなところで話が切れているのは作者の狙いか?
ついでに個人的なお気に入りの巻は4巻
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