アイリーン・フォーリーンは、1985年にデビューした日本のロックバンド。テレビドラマ主題歌や、イメージソングを数多く手が
アイリーン・フォーリーン ランキング!
一曲として外れの無い完璧なアルバム。発売から30年近くたった今も色褪せない名曲揃いだ。デビュー曲でもある1曲目の「スローなダンスは踊れない」はイントロからエンディングに至るまで隙が無く、あるバンドスコア誌に掲載された時は、「何も考えずに楽譜通りに弾け。この曲を原曲以上にカッコよく弾くことは不可能」とまで評された完成度の高いアレンジ。ツインボーカルの2人の声の相性も良く、特に「モダン・タイム」は秀逸。他の歌も曲、詞のみならず、独自性の高いアレンジが見事で、1曲目から最後まで、一切飽きることなく聴かせてくれる。惜しいのは2枚目のアルバムからプロデューサーに小林武史を迎え、彼にアレンジを任せてしまったこと。オリジナリティあふれるアイリーン・フォーリーンのアレンジは消え、ごく普通の耳触りのよい普通のポップスになってしまった。あのままで独自路線を押し通してくれなかったことが非常に悔やまれる実力派バンドだった。アイリーン・フォーリーンの音楽を聴きたいのであれば、聴くべきはこのアルバムだと思う。 アイリーン・フォーリーン/プラスティック・ジェネレーション 関連情報
TBSドラマ「85年型家族合わせ」の主題歌を担当していた頃からのファンである。もちろんアルバム「プラスティック・ジェネレイション」〜「ボディ&ボイス」まで全て聴いている。今聴くとさすがに曲が薄い感じがするが「Big!Bang!!Boom!!!」は20年の充電期間の集大成且つバンドとしてこれからのアイリーン・フォーリーンの音楽的方向性を決定付けるような素晴らしい出来映えである。1度聴けばこのアルバム制作にかなり時間をかけ、入念に音入れされているのが解ると思う。このアルバムを聴きながらドライブなどしたら最高だろう。安岡孝章さんのキーボード演奏が無いのが少し残念な気もするが、しかしストリングスをベースとしたこのアルバムも決して悪くない。次回作品及びライブに大いに期待したい。 アイリーン・フォーリーン 関連情報
アイリーン・フォーリーン2作目のアルバムであるが、前作とは大きく方向性が違う。最初に断っておくと、決して悪い作品ではない。寧ろ良作の部類だと思う。だが、恐らく、プロデューサーに迎えた小林武史氏の影響だと思うが、全く捨て曲が無かった前作「プラスティック・ジェネレイション」と違い、このアルバムにはやや退屈な曲、平凡な曲も見られる。メンバーがアレンジに携わっていた前作と違い、この作品では全てが外部アレンジャーの編曲となっている。そのため、オリジナリティあふれる彼らの音楽が「どこにでもあるごく普通のポップス」になってしまった。最も残念なのがシングル曲の「ダメージは密の味」。この曲だけは作詞も外部(松井五郎氏)に任せているが、本来アイリーン・フォーリーンは「光景が見える歌詞」と称して歌詞にも拘って来た。その拘りすらも、このシングルでは捨てさせられた形だ。普通に聴くと別に悪い訳ではないアルバムだが、「プラスティック・ジェネレイション」があまりにも完成度が高すぎたため、それとの落差があまりに大きく、彼らの音楽に魅せられたファンの多くがここで離れてしまったのではないかと思う。結果、そもそもからしていまいちだった彼らのセールスにも、更に悪い方向に拍車がかかった気がする。個人的には、小林武史に潰された名バンドだったと思っている。 アイリーン・フォーリーン/Romantic 関連情報