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1950年代に絶大なる人気を誇った作家テネシー ウィルアムズの戯曲化作品の映画化、主演の絶世の美女といわれたエリザベス テイラーは「熱いトタン屋根の」に続き「去年の夏、突然に」でもこの有名作家の作品に主演をしている、どちらでもアカデミー主演女優賞にノミネートされるが受賞は逃している。原作では更に同性愛色が実に色濃く描かれた問題作だったが映画化にあたり同性愛色はかなり緩和をされている、その為、ポール ニューマン演じる同性愛者でもあった夫の役柄はかなり曖昧なものとなっているのが残念、事実、テネシー ウィリアムズはこの映画を鑑賞して、役柄を完全に理解をしていたのは女優のエリザベス テイラーだけだったと語っている。事実、この映画での彼女は本物の人間の女そのものを演じていて実に素晴らしい!彼女のファンならぜひ鑑賞をして!。 熱いトタン屋根の猫 [DVD] 関連情報

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もともと美しいカラーだったので、今回のブルーレイ化は嬉しい限りです。若くハンサムなポール・ニューマンの青い瞳とエリザベス・テイラーの妖艶で輝くばかりの美貌を見るだけでも一見の価値があります。テネシー・ウィリアムズのピューリツァー賞受賞の戯曲を映画化した1958年の作品で、リチャード・ブルックスが監督。アメリカ南部の大農園旧家を舞台に、父親と息子、夫と妻それぞれの心の葛藤を中心に人間の愛と欲望を濃密に描く重厚な人間ドラマです。大農園を経営するポリット家は莫大な財産をめぐる欺瞞といがみ合いで家族は断絶状態。バラバラになった家族の絆をどうやって再生していくか。それがこの映画のテーマです。主演はエリザベス・テイラー、ポール・ニューマンですが、真の主役は大富豪ポリット家の当主「ビッグ・ダディ」を演じているバール・アイヴス。ガンに冒されていて余命いくばくもないのですが本人はそれを知らされていません。莫大な遺産を虎視眈々と狙い、ビッグ・ダディに取り入ろうと躍起になっているのが長男夫婦のグーパー(ジャック・カーソン)とメイ(マドレーヌ・シャーウッド)。ですが、ビッグ・ダディのお気に入りは次男夫婦のブリック(ポール・ニューマン)とマギー(エリザベス・テイラー)です。このどろどろした家族関係にあって一家の大黒柱を演じるバール・アイヴスが圧倒的な存在感を見せています。とりわけ、ブリックから自分が不治の病に侵されていることを聞かされてからの演技は言いようもなく素晴らしい。死の不安と恐怖、家族との確執、誰にも言えぬ心の苦しみなど、迫真の演技には凄みさえ感じられます。ブリックとの地下室でのやり取り、自身の父親について語る場面などは圧巻。深く心に沁みってくる感動的なシーンです。「熱いトタン屋根の」とは夫ブリック(ポール・ニューマン)から愛されず欲求不満でその体を持て余している美しい妻マギーのこと。演じているエリザベス・テイラーは、当時25歳。演技はともかく大スターの美貌は輝くばかり。匂い立つような妖艶さで、白いスリップ姿でブリックに絡むシーンには思わずドキリとさせられます。彼女の欲求不満は夫が同性愛者であることが原因なのですが、当時の倫理コードによる規制があり、このあたりの描写が曖昧で分かりにくくなっているのが残念です。原作者のテネシー・ウィリアムズもこれには不満だったようです。ポール・ニューマンは後年の「反骨精神あふれる不屈の男」とはやや違う印象ですが、自己嫌悪に苛まれる男を巧みに演じています。ラスト近くのバール・アイヴスとの地下室でのシーンでは、父への思いの激しさと、病を抱える父に対する憐みを見事に演じ分けていて、さすがはポール・ニューマン。豊かな才能を感じさせます。俳優陣が火花を散らす素晴らしい作品で、非常に見ごたえのある家族再生のドラマとなっています。 熱いトタン屋根の猫 [Blu-ray] 関連情報




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