7月4日(月)よる9時からドラマ特別企画「ふつうが一番」の予告動画。 東山紀之と松たか子が初共演!!父がいて母がいる・・・ふつうに ...
藤沢周平 ランキング!
一回目は、主人公の生い立ちや、隣に住む少女とのほのかな恋心、友情、その地の美しい自然、のどかさ、主人公の父の生き様、強さ!など平和で何事もなく過ぎていくかと思える、そのとある藩に 主人公や周りの人々まで巻き込でしまう事件が・・・・。主人公とその父とのの、多くの言葉では語らぬが通じ合う心、父としての教え。何かを考えさせてくれるような、物語です。 蝉しぐれ 第1巻 [VHS] 関連情報
この作品は藤沢周平の「海坂藩大全」からの短編小説で、本来はばあさんになった主人公の見地から語られるものだ。本作においても、最初と最後だけは年老いて孫に語りかける調子は踏襲されているが(語りは藤村志保)、それ以外はもっぱら若き主人公(北川景子)の時代を中心に描かれている。いっそのこと、語りをなくしても良かったかもしれない(中途半端な感じがした)。主人公の剣の達人である以登を演じる北川景子は適役で、竹刀を振る姿のぶれも許容範囲であり、剣の使い手といっても問題ないレベルだったのは素晴らしかった。一方、以登が一度の試合で心を寄せる孫四郎(宮尾俊太郎)はその人柄は十分描かれているが、剣豪という雰囲気がいま一つ醸し出されていないところは残念だった。とにかく、この作品の魅力は北川景子の凛とした、たたずまいに尽きるかもしれないが、実は以登の許婚者である片桐才助を演じる甲本雅裕の存在感も素晴らしい。初めは、どうしようもない男のように思えたが、以登の意を酌んで孫四郎が切腹した本当の真相を暴き出そうとして画策するところや、孫四郎と以登との関係を気にしながらも、「一度竹刀を交えた相手」と言う以登の言葉をそのまま受け入れる度量の大きさを実に見事に表現していた。ラストシーンで片桐の後ろを歩く以登の姿からこの男を完全に信頼し尊敬する心が伝わってきて、片桐を演じた甲本の素晴らしさをあらためて感じた。実はこの作品の真の意味はここにあるのではないかとも思ってしまった。藤沢周平の時代劇は、「たそがれ清兵衛」以来、特にここ最近は、「山桜」、「小川の辺」と若手俳優を配し量産されているが、その中でもこの作品は質的にも高い内容のものとなっていると思う。 花のあと [DVD] 関連情報