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アンネの追憶 アンネの追憶 [DVD]

過去のアンネ作品は、全て観た上での感想です。「1959年アンネの日記」・「1988年もう一つのアンネの日記」・「2005年アンネ・フランク」を既に観ました。まず、映像の長さ(時間)に「あれ?」と感じました。1時間40分程で「アンネの追憶」を表現するのには、正直無理があると思います。本作は、いろいろと史事を調査して創られていることとは思いますが、あまりにも前半の展開が速く人間関係や当時の戦況に伴う背景が薄っぺらく、アンネに関して知らない人は理解できない部分があると思います。また、隠れ家での生活は、わずか20分足らずで終わり「???」という感じです。アンネが隠れ家でどんな体験をし、何を感じ、何を思ったのかが全く伝わってきません。収容所でのことが長く描かれていますが、これはアンネが書き残した部分ではなく史事を調べた上での創作となります。映画では、列車に載せられ「アウシュヴッツ」収容所に着いたとされていますが、史事ではアンネ達が最初に収容されたのは「ウェステルボルク」です。その後、→アウシュヴッツ→ベルゲン・ベルゼンと移送されるのですが、せっかくなら正確に表現して欲しかった。「人の善悪がどうあるべきなのか?」というドイツ軍人と収容されているユダヤ人との会話に結構時間を費やしていますが、このテーマは、「アンネ」を表現することによって映画の全容から観た人が感じるべきことではないかと思いました。テーマとしてのアンネ自身のことを思うと5にしたい気持ちは山々ですが、アンネの内面そのものがどうであったのかもっと知りたかったので3としました。 アンネの追憶 [DVD] 関連情報



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