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湯川えり 素粒子の世界を拓く―湯川秀樹・朝永振一郎の人と時代 (学術選書)

湯川博士、朝永博士生誕100周年の一環として出版され、両博士の生い立ちやノーベル賞までの軌跡、受賞後の活躍を語っています。両博士について語られている書籍は多く出版されていると思いますが、両氏をまとめて語っているという点が特徴だと思います。第三高等学校、京都大学と同学年で過ごしている両氏で、ともにノーベル賞を受賞しているのですから、銘々に語られるよりも同じ背景から両博士を語るところは面白いと感じました。特に両氏の出身校である京都第一中学校、第三高等学校、京都大学がともに自由な校風を尊び、それが第一中学校、第三高等学校校長を務められた森外三郎氏の影響が大きく、両氏にとって大きな影響を及ぼしていたことであろうことなどは興味深い話でした。一方で、優れた業績を残し、多方面で活躍された両氏を一冊で扱うには紙数は少ない感じがします。それは対象が大きすぎるからしょうがないことなのでしょうけど・・・。この本をきっかけに、湯川博士、朝永博士の著作に親しむのも良いと思いますし、意欲ある学生が専門の分野を開拓していってくれると良いなと思います。 素粒子の世界を拓く―湯川秀樹・朝永振一郎の人と時代 (学術選書) 関連情報



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