obscure sound【オブスキュア・サウンド】 桃源郷的音盤640選
なかなか風変わりなディスクガイドです。邦楽関連はまだしも、他の国の音楽は比較的メジャーなのを数枚除くと、殆ど知りません。しかし、この本を参考にしつつこれらの音を聴ける楽しみができたと思うとワクワクします。問題は、興味を持った音源がどれだけ入手できるのかってことなんですが(笑)
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ベートーヴェン:交響曲第7番&第8番
飯森先生指揮ヴェルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団のCDは、日本人とドイツオーケストラ連携による国内初のベートーヴェン交響曲全集であり、当盤はシリーズ5枚の1枚として「第2番&第5番『運命』」を初めに「第九」に続いて最後にリリースされた。全集の最大の特徴は加えてベーレンライター新版と古楽奏法による演奏である。また最新のステレオ技術で収録されている。 この「7番&8番」2曲共、既に聴覚が完全に失われた状況で作曲され1812年頃に完成し、非公開演奏を経て同時に大好評で初演を果たしており、よく運命と田園の様に対照的とされる。7番は4楽章がバッカスの饗宴と呼ばれることがあり楽聖の戦時下での想念による哀愁や熱狂や攻撃性があるのに対し、8番は全体的に激しさを乗り越えた後の明朗さや平安と自由な心が表現されている様だ。 そしてこれらは、前述の起源を尊重し解釈を厳密にした指揮理念に基づいて決して恣意的でない弱奏・強奏の表現、剛柔の旋律和声の適宜さと激しくも浪漫豊かな楽聖気質のリズムの絶妙表現が融合しており、時に優しくまた圧倒的迫力による交響効果をベートーヴェン自身の感性及び哲学として具現していると思う。マエストロのエネルギー・パワーが優れた演奏陣に緻密に投影された指揮芸術を彷彿とさせる。 By Watanabe=TodaIsao
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新倉 瞳/エルガー:チェロ協奏曲
本来の題名は エルガー チェロ協奏曲なのですが逆転。鳥の歌をハイレゾで聴きたくなり購入。結果は狙い通りで大満足チェロを無理にピックアップしない、センスの良い録音。ホールの良い席で聴くチェロの感覚で、静かにゆったり歌うチェロです。音の消えゆく様やフラジオレットはゾクッとします。おまけ?のエルガーも静かに聴かせる演奏です。情念情念したデュ・プレが疎ましい時に良いですね。もっと評価されても良いように思います。
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私はiPodとandroidを使っていて、モバイルバッテリーで充電する時にケーブルを変えるのが面倒だったのでこれを頼みました。思っていた通りかなり使いやすく、長さも十分でした。
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「マエストロ、それはムリですよ・・・」 ~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~
指揮者の飯森範親さんがどういう人なのか良く分かりましたし、一昔前の山形交響楽団がどういう雰囲気であったのかも何となく分かりました。特に興味深かったのが最終章の“極私的インタビュー”。活字も大きく頁数も200頁を少し切るくらいで面白く一気に読み終わりました。本のタイトルに釣られて購入したのですが、想像していた程にはセンセーショナルな内容ではなく、その点では「ビジネスマンにも大好評」という帯のコピーはやや書き過ぎかなと思いました。それよりも飯森さん指揮の山形交響楽団がどういう演奏をするのか興味が湧きましたので近々山形まで遠征してみます。
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