Kaiser Chiefs - Ruby
Music video by Kaiser Chiefs performing Ruby. (C) 2006 B-Unique Records Under exclusive license to Polydor Records Ltd. (UK)
昨今のヨーロッパ産ジャズ(ユーロ・ジャズ)の人気は凄まじい。
多くの素晴らしいアーティストが生まれ世界各国で活躍している。
その勢いは本国アメリカのそれを凌ぐほどにすらなっている。
リシャール・ガリアーノもそのユーロ・ジャズを支える重鎮の1人。
フランス生まれのガリアーノはフレンチ・ジャズやミュゼットを
得意とし、最近では2005年のブルーノート公演が記憶に新しい。
今回のユニット名「ニューヨーク・トリオ」であるが、これは
新進気鋭の2人のアメリカ人、ラリー・グレナディア(ベース)と
クラレンス・ペン(ドラムス)とのトリオに用いられるユニット名。
ブラッド・メルドーやパット・メセニーとの共演でホットな
ラリー・グレナディア。小曽根真 ザ・トリオのレギュラーメンバー
として大活躍のクラレンス・ペン。特にクラレンス・ペンは
リシャール・ガリアーノのお気に入りで、「家を借りてやるから
フランスに住まないか?」とリシャールがペンに持ちかけた話は、
以前、ライブレポート(2005/6/19)に書いた通りだ。
欧米の融合によって生み出される音。それがニューヨーク・トリオ。
ユーロ・ジャズの視点で聴くも良し、アメリカンリズムの視点で
耳を傾けるのも良し。いずれ両者は自然と一体となって心地良い
新たな境地にいざなってくれることだろう。おすすめの一枚。
Richard Galliano : accordion
Larry Grenadier : bass Clarence Penn : drums
初めてこの方々の音を聴かせて頂いたのは、(なんと!)生だったんです。
神戸のキャバレー跡のライブハウスで、その圧倒的な存在感に感動させられてしまったのでした。
うなりを上げるウッドベース、ドラムを"しばいて"叩き出すリズム、がなるボーカル!
全てが胸に響いて、燃え上がるような興奮がたくましく生えてくる音楽です。
実際声を交わしてみると、なんとも人のいい「呑気」という言葉が似合う方でした。
そこがまた、この音を作り出す要素なんでしょうか。
みなさんにも是非、体で、心で聴いてほしい音であると思っています。
熱いハートを持つみなさんに、おすすめしたい1枚です!