ポートレート・オブ・パイレーツ ワンピースシリーズ4 ベルメール
まさかベルメールさんを製作してくれるとは
正直コアなONE PIECEファンにとってはとても嬉しいラインナップです!!
ナミというキャラには絶対に欠かせない人物なので当然一緒に飾っています^^
POPシリーズの他の女性キャラとはまた違う魅力のカッコよさのあるフィギュアです!!
夜想 ベルメール-日本の球体関節人形への影響
球体関節人形が好きで、ベルメールにも興味があったのですが、関係書籍が高額なのと内容が判らず不安で手が出ませんでした。こちらの本はベルメールの活動と愛人(人形のモデル?)ウニカの詳細な年表や作品の写真が掲載されていて、手頃な価格の、良い入門書だと思います。しかしながら★4つにしたのは、予約をしていたにも関わらず、他のメディアで発売されたのが判り、いつ頃届くのかとこちらを見たら「出品者から購入できます」となってたことです。「何の為の予約?」で、別のネット書店から購入しましてこちらは、未だに入荷が無かったのでキャンセルさせていただきました。なので★ひとつ減らしました。
ボークス社長のインタビューで(SDには興味無いのですが知識はあります)既に売り切れて再販予定も無い人気人形の写真がしれっと掲載されてたのには呆れました。その人形のモデルの漫画の作者のインタビューが後ろに掲載されていたので尚更しらじらしく思えました。買えなかった人が見たら怒るのではないかと心配です(苦笑)
Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズCB-2 ナミ
ナミは製作するだろうと思っていましたがノジコと一緒とは嬉しい限りです。
手に持っているオレンジも印象的で是非ベルメールさんの両隣にノジコと共に飾りたいです!
ハンス・ベルメール 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕 (シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目)
本書90頁にはハンス・ベルメールの略歴があり、72歳で亡くなるまでの創作活動と恋と苦悩の足跡が記されています。瀧口修造はベルメールの別れについて「最愛の妻と二度死別し、一度は女の双生児とともに生別する。その間、精神的に深く結ばれた女の詩人ノラ・ミトラニも夭折する。」という事実をあげ、ノラ・ミトラニによる未完のベルメール論の冒頭を紹介しています。「真珠がもはや真珠でなくなり、いつも変らぬ愛の初液のように、赤い湖になるとき…(略)愛の、死のような重さ。エロティックな再現が、眩暈と涙を喚起しないとしたら、それは軽蔑すべきものだ。」
ベルメールが表現したグロテスクな作品は深い悲しみから生まれた叫びの代償に他なりません。人形が有名なベルメールですが、私は男性器と女性器を一体化したモチーフの作品群や女性器のみをクローズアップしデフォルメした作品群にベルメールの寂しさを感じます。そこには別れへの恐怖や愛する者への執着が感じられます。
「私は女衒の目でダイナモを眺め、エディソンの目でピアズリーの絵を眺める。またダンテの言葉で自転車を語り、うるさがたの門番の口振りで雲を語る」これはベルメールの言葉です。他人のスタイルで自由奔放に世界を解釈するベルメールのように感じられますが、愛する者を失い、心の拠り所を喪失したベルメールが苦しさの中で発した言葉でもあると思います。