12 Gauge
フィンランド出身メロディック・デスメタルの最後の砦、Kalmahの6thアルバム。
今作もファンの期待を裏切る事無い高品質なメロディック・デスを聴かせてくれている。
飽くまでもデスメタルのブルータリティを失わず、劇的な展開を組込むセンスは些かの衰えも見せずブラストビートの挿入の仕方も見事だ。
従来のKalmah節とも言えるフォークロア的旋律は少し控えめだが、その分スラッシーで重厚なリフワークを味わえる。
初期の作品を思わせる中高音域のグロウルを復活させたVocalも良い方向に作用している。
前作が楽曲の整合性に重点を置いた事で、ややインパクトに欠ける部分もあったが、今回は一歩踏み出し骨太なサウンドを構築する事に成功した感がある。
いずれにせよ今作が現時点でのKalmahの代表作になるに違い無い。
もはやベテランの領域に入ってもおかしくない彼等だが、作品を重ねる事でまだ進化し続けている事に驚異を覚える。
未だ過小評価されているKalmahであるが、今作がワールドワイドでの成功を勝ち取る礎になるであろう事は間違い無い。
北欧メロディック・デス最後の砦はやはりKalmahである事を再確認させるに充分なアルバムと言えよう。
ザ・ブラック・ワルツ
フィンランドのメロディック・デスメタルバンドの4thアルバム。
今回も全曲で、アンティ・コッコのギターが冴え渡り、Kalmah節が炸裂しています。
特に9曲目はその真骨頂。叙情的という言葉がぴったりはまる、メロディが最高です。
ただ、前作よりはフックのある曲が少なくなったかも。
Black Waltz
カルマは新作がリリースされる度に買ってますが、いつも期待を裏切らない素晴らしい作品を出し続けている。
今回はヴォーカルの歌唱法が変わっているものの、それを上手くいかした曲のクオリティの高さはまさに神がかっている!捨て曲なし、買って損はしないでしょう。