World Clique
ポピュラーミュージックの変遷を辿るうえで、確実にその足跡を残した作品だと思います。
発売当初、本邦でも、メンバーに東洋の血が流れていること、PRINCEや久保田利伸、バブルガムの台頭やCDの普及もあって入手困難な名盤の再発が始まり、P-FUNKの再評価機運がガンガンに高まっていた矢先に御大BOOTSYを担ぎ出したこと(後の復活劇には確実に一役を買っている!)、機材の急激な性能アップにより所謂「打ち込み」ノリを超えた表現を実現できていること等々、話題性も十分でした。
#1のイントロから痺れます!楽器を操らなくても音楽が出来る、そういった音楽の新しい形を見事に提示できていますし、ちょっと古いですが、ウォーホールやヘリング、リキテンシュテイン、さらにはピカソやマティス、はたまたジャスパー・ジョーンズをみているように耳から頭、全身に入ってきた鮮烈な記憶が蘇ります!
こういうのが売れたのを考えると、目聡い人はまだ多い時代だった、ということになるんでしょう。
真っ黒でも真っ白でもないし、今聴いても刺激はありますね。
あまり語られることがなくなったユニットですが、この3人じゃなくちゃできなかったでしょう。
「勢い一発」な印象は否めないと思いますが、歴史的な意味は大いにある作品だと思いますので、敬意を込めてオマケで5つ!
Very Best of
私がDEEE-LITEとであったのは今から10年以上前ですが、十分今でも楽しんで聞けます。
このアルバムはタイトルどおりBestということもあり、今まで聴いたことのない方でも、DEEE-LITEの曲からつたわる物が手っ取り早く感じられる一枚になっているかと思います。
どの曲をとっても大好きですが、個人的に一番聴いてもらいたい曲は、8番目の【I Had a Dream I Was Falling Through a Hole in the Ozone】です。とっても大切なmessageだと思います。
Very Best of Deee-Lite (Reis)
このアルバムはDEEE-LITEがそれまでに出した中でのベスト盤という扱いなのですが、初めて聴かれる方には、おいしい取り状態でいいアルバムだと思います。
なかでも、8番目の『I Had a Dream I Was Falling Through a Hole in the Ozone Layer』はみんなに歌詞も理解して聞いてほしい一曲です。