リング コンプリートBOX [DVD]
説明が全くないので、まずリングコンプリートBOXのことからお話しします。これには、「リング Hi-Bit Edition」、「らせん Hi-Bit Edition」、「リング 2」、「リング 0 ~バースデイ」の4本が収録されています。(The Ringも入れてくれれば良かったのにとは読者の感想。)「Hi-Bit Edition」とは映像と音声データのみに容量を割り当てた高画質、高音質にこだわった仕様だそうです。
リングは以前「リング完全版」と言うタイトルでテレビ放送されました。これは原作に忠実な内容で、話は「らせん」引き継がれます。しかし、中田監督が手がけた「リング(映画版)」。これがあまりにもインパクトが強く、怖さが尋常では無さすぎた。(最後の歌も怖かった。)おかげで「すみません!「らせん」は無かったことにしてください!」となって「リング2」が収録され、原作ファンにとっては残念な事になってしまいました。「リング2」は「リング」をあまりにも意識してしまったために、空回りしてしまった印象があります。むしろMEIMUさんのコミックリメイクの方が良くできていると感じました。さらに、話は貞子の生きていた時に遡って「リング0」が収録されます。このときの貞子は仲間由紀恵さんが演技しており、まさしく絶世の美女となっています。ここまで来ては「リング0」は物語を完結するためのメロドラマでしかなく、ホラーの要素はほとんど無くなってしまいました。「リング0」のコミックリメイク(MEIMU)も良くできておりますので、合わせてお勧めします。
2002年、リングはハリウッドでリメイクされ「The Ring」となりました。「リング」は小説→テレビ→映画→ハリウッドと変転するに従って、その容貌を自ら変えていきました。
これは原作でのウイルスの突然変異をまさしく地でいっていることになりますね。その恐怖は世界を巡りて、再び日本に伝搬するのでしょうか。最後にこのようなすばらしい作品を生み出す元となった原作者の鈴木先生にお礼申し上げます。
川ヮ゜リ貞子
女性上位時代
ピチカート・ファイブとの出会いは強烈だった。
日付も覚えている。平成3年9月1日レコード店で何気なく試聴した。聞いたことがないバンドだ。
インタビュー音源(なんでこんなの入ってるんだ?)が終わると突然、アンニュイな女性ボーカルが始まる。
無伴奏からジャズともシャンソンとも言えるバックへ。
「そ・れ・は、私がかわいいから」この傲慢さ、気に入った。
「おはよう」なんだ、この曲調と歌詞のミスマッチ感。後半は狂気だな、こりゃ。
即購入して聞いた。不思議な雰囲気が全編に貫かれていた。
後に、ソニー時代も含め全アルバムを聞いた。
が、このアルバムに漂うサウダージは別格だ。次作「スイート・ピチカート・ファイブ」だけが、辛うじてそれを継承している。
当時、世間的にはまだ無名だったピチカート。アンダーグラウンドな自分だけのお気に入りバンドでいて欲しいと願った。
「スイートソウル・レビュー」で全国的に有名になってしまうのは、その2年後だ。自分には、もはや別のバンドに思えた。
ホワイトアウト [DVD]
まさしくもこれは邦画版<ダイハード>でした。マシンガンを容赦なく
ぶっ放したりスノーモービルで爆走したりするシーンはもろ<ダイハード>
です。<ミッドナイトイーグル>と比べるとこっちのほうが秀作です。
もちろん原作も最高でした。これもおすすめします。
パパ・ヘミングウェイ(紙ジャケット仕様)
昔よく聞いていた一枚です。この人、当時は何処まで真面目なのか分からない活動をなさっておりまして、パロディっぽいものが多かったのですが。不思議に味のある作品が多かったように思います。それで、僕にしたら、またまた突然に出てきたのがこれでした。なんでヘミングウエーなんやと当時思ったものです。まあ、加藤和彦氏のほうがずっと先を行っておったわけですが・・・。まあそれでも聞いておりますと実に摩訶不思議なグルーブ感といいうますか、とりこになってしまいました。今聞いてもいいと思いますね。