木村充揮自伝 ~憂歌団のぼく、いまのぼく
20の頃、地元に有山じゅんじさんと内田勘太郎さんがやってきて、はじめて関西ブルーズの洗礼を浴びました。レコードではサウスや憂歌団を聞いてはましたが、ライブで完全にやられました。それから上京、地方勤務と社会人になってからも憂歌団とRCはツアーの度に足を運んだものです。ヨメさんともいきました。
本書の木村さんの魅力は…なんやろ、レコードでもCDでもビデオでもイマイチ伝わりにくいかもしれません、しかしライブに来れば一発でやられます。しかし本はどうかな?正直無理なんと違う?と思いながらも付録のDVD欲しさも手伝って購入。
これが驚くほど面白い。いや、文章が上手とか面白いというわけじゃなく、木村さんと自分との間になんか音楽とは違った物質でつながるようなヘンな感覚があるのです。勝手に木村さんのことがわかるというか、当時の自分にはピンとこなかったことがようやくわかってきたというか、わからんでも良かったということがわかったというか。なんかもうごちゃごちゃしてるけど、やっぱ読んで良かった本です。
Kimura sings Vol.1 Moon Call
高校生の頃、「嫌んになった」を聞いて憂歌団のファンになって34年。憂歌団はファン、マニアには熱烈に支持されているが、世間一般にはイマイチ受けない、売れない。それがマニアだけのものという嬉しさはあるが、もっと売れて欲しいという思いもあった。その憂歌団が解散して12年。その間木村は地道に活動しているが、大人になった私、音楽の指向もジャズにが重点が移っていた私にとって憂歌団は私の関心からは離れた存在になっていた(いつも気にはなっていたが)。ジャズクラブでスタンダード、SWING、ディキシーを聞くのが好きな私は、憂歌団が、木村がジャズクラブに出て演奏してくれたらなぁと思っていた。特に木村のダミ声でありながら伸びのある歌声、しかも、少しおどけたような歌声。私は木村にサッチモ、ルイ・アームストロングを重ね合わせてしまいます。そんなことをずっと(10数年)考えていたところ、先週、FMから聞こえてきた木村の「L-O-V-E」。「やったー、やっと歌ってくれた、私の期待が実現した」と喜びました。やはり、いいです。思っていたとおり。いや、それ以上です。で、さっそくCDを購入するためにAmazonにアクセスしました。CD2枚で終わらせるのではなく、もっと出して欲しい。これをきっかけに、ジャズクラブに出て欲しい。バーボンを飲みながら木村のスタンダードジャズを聴きたい。さらに、期待している私です。
赫い髪の女 [DVD]
神代辰巳の映画はロマンポルノとゆうジャンルながらも
繊細でどこか寂しげで、フランス映画のような匂いがして
いつも”切なく愛おしい大人の愛”を描いています。
男と女のすれ違い、もどかしさ…。
何より『宮下順子のカッコ良さ!』ったら、ありません!
私と同じ女性の方に見て頂きたい1本です。
憂風 GON-TA TOUR ’93 L [VHS]
憂歌団のファンでも、まだ知らないという方でも、このビデオを観れば、生のLIVEを体験した気分になれます。
ヘタに誇張せず、シンプルにその魅力自体を出している。
打上げやレコーディング時などの憂歌団もLIVEだけでは観られない映像なのでまたファンになる要素大のビデオです。
Complete Best 1974-1997+LIVE アナログ(紙ジャケット仕様)(DVD付)
伝説のブルース・バンドの決定版だ。あまりにコテコテなんで好き嫌いは分かれると思うがブルースはロックの原点でもあり不幸そうな歌詞も憂歌団が演奏する事によって、また聴こえ方や感じ方が違ってくる。
音源だけだと、このギターどんなふうに弾いてんのかなぁとか思ってたフレーズも今回はDVD付きなので、なるほど、そうだったのかと納得したり。歌好きな人も勘太郎さんのギター演奏もミュージシャンが憧れるバンドでもある。
今のJ-POPと呼ばれている音楽とは、まったく、かけ離れた世界観。それは人生をも変える魅力が潜んでいる。
Blu-spec、紙ジャケ、DVDと大盤振る舞いとは、こういうアルバムの事だ。ビールに、たこ焼きでも、つまんで素晴らしい演奏を楽しもうじゃないか。