銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again! (銀盤カレイドスコープ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
フィギアスケートブームの火付け役となった作品もこの巻を入れて次巻でお終いとなります。舞台はトリノから4年後のバンクーバー五輪。タズサはライバルたちとどう闘うのか非常に面白く書かれています。本来なら8巻で完結するはずが内容が増えて9巻で完結します。さて、タズサはどうなるのか非常に面白く、銀盤を舞台に繰り広げられる攻防は読んでいて爽快です。
銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so (銀盤カレイドスコープ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
9巻では誰もが想像出来ない展開が待っています。ここにきてそう来るかといったような、いい意味で期待を裏切られます。
前半から中盤辺りまでの展開が、とにかく凄い。何度読んでも心が締め付けられます。
ちなみに、100億ドルのプリンセスタズサが演じるシンデレラ・プログラム。これは個人的な予想ですが、タズサがシンデレラ・プログラムを作ったのは、1巻での彼との会話がきっかけだと思います。
〈ところで……、それって何の劇だったの?〉
「シンデレラ」
〈へぇ……。王子様が羨ましい〉
おそらく、これがきっかけとなり、シンデレラ・プログラムが生まれたのだと思いますが、作者あとがきで、なんにも触れられてないので、あくまで想像です。
しかしやはりその相手の王子様役をつとまるのは彼しか居ないようです。文章にして2行ほどですが、とても好きな場面です。
次回作がいつになるか、それがどういう作品なのかはわかりませんが、海原先生いわく市場原理に乗っ取った作品を書くそうなので、是非銀盤カレイドスコープ外伝を書いてほしいです、もちろん彼の復活付きで。
銀盤カレイドスコープ3 [DVD]
放送時には酷かった作画、およびスケートシーンは物の見事に修正されています。ちゃんとステップのシーンも再現されており、これを最初から放送していればと悔やまれる作品です。ノベルがしっかりした内容だっただけに惜しかったです。やはり修正された物を観るとやはりちゃんとしたスケートアニメになっているところが凄いです。
オリンピック代表選考が全日本まで延びたところにタズサに災難が。つくづくついていないこの主人公ですが、高飛車だけに引き立てているのかも知れません。後にも先にも本格的にスケートを取り上げたアニメが無いので、この作品は在る意味貴重な物です。まあ、アニメですから採点方式が旧採点方式と新採点方式が入り交じっているのはご愛敬です。秀逸なアニメです。
銀盤カレイドスコープ1 (完全限定生産) [DVD]
2005年の10月〜12月に放送していたアニメ、
原作は第二回スーパーダッシュ文庫小説新人賞(大賞)受賞作品。
あらずじは16歳の女子フィギュアスケーター、桜野タズサは才能はあるが愛想がなく
マスコミに嫌われていた、ひょうなことからカナダ人幽霊ピート・パンプスに
100日経つまで憑依され彼に支えられつつトリノオリンピックを目指す。
アニメは原作の1,2巻までの話でタズサがピートと出会い、トリノオリンピックに出場し
ピートとの別れまで描かれています。
フィギュアスケートという今までにないジャンルのアニメで、
ストーリーもおもしろいです。
DVD版は作画修正されているので安心して観れます。
銀盤カレイドスコープ vol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle (銀盤カレイドスコープ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
6巻の巻末ではこの巻で終わる筈だったのですが、やはり物語が膨らんで7巻では納まらなかったです。次巻で終わるだろうと思いますが、まだまだ引っ張る可能性はあります。このノベルズの最大の功績はフィギアスケートブームを巻き起こした事にあるでしょう。それに一人称で話が進んで行きますから自分を主人公に置き換えて読むことが出来るのが好感が持てます。途中でタズサから色々と主人公の目線が替わりましたが、やはり一人称で物語が進む点は同じです。ライトノベルズにしては秀逸な内容です。アニメではこけてしまいましたが、ノベルズはそう言うことは無いので安心して購入して読むことが出来ます。果たして次巻で完結出来るかが焦点です。