合同 電気ブラン 40° 720ml 1本
私は今年の夏、電気ブランを知りました。浅草の神谷バーでストレート・チェイサーで頂きましたが、見た目はウイスキーの感覚で飲んだのですが
味が何ともたとえ様もない物で美味しいし、少量で気持ち良くなります。うんちくでは歴史が古く、明治からあるそうでブランデーがベースで何と
薬草まで入っていると言う事で、お値段も手ごろでじっくり又はちびちびと飲みたい人には是非お勧めです。
乙女の儚夢
特別に「あがた森魚」のファンでもないのですが…。
30年経っても色あせることがない。だから、誰が聴いても新鮮さを感じるだろう。「女の友情」などはSP盤の原曲にあがたが唄をかぶせているだけだが何故か今でも耳に残っている。「赤色エレジー」は歌を聴いてから林静一の原典を探して読んだ。何となく「時間ですよ 昭和元年」に通じるものがある。「冬のサナトリウム」を聴いてサナトリウムの意味が気になって調べた。「大道芸人」の口上は、多分坂野比呂司じゃないかと思うのだが…。「乙女の儚夢」は大正から昭和初期の世情が窺われる(歌詞の内容が未だに解析できていないが…)。
よく分からないけど面白い世界だといえる。
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
単行本は2006年11月リリース、文庫化は2008年12月25日。本作で山本周五郎賞、本屋大賞第2位(ちなみにこの年の第1位は佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』)を受賞している。山本周五郎賞を獲る作品が本屋大賞で第2位なのが面白い。
読み出すともうすぐに『森見ワールド』に没入してしまう。巻末の羽海野チカ氏のイラストのように、イメージが跳梁跋扈して、転がり廻り渦を巻く。それはマジックリアリズムというより、京都という希有なポジションの上に、コトバとシーンを貼り付けていくステキなモノ、という感じだ。おともだちパンチ→偽電気ブラン→詭弁踊り→赤玉ポートワイン→二足歩行→ダルマ・・・と枚挙にいとまがない。もう、読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮である。
そして思うのはここには男子特有の『気持ち』というのが圧倒的に顕在化しているなぁ、ということ。きっと森見ワールドを完璧に『分かる』のは男子だけだと思うのだ。諸君、異論があるか!?あればことごとく却下だ!!
乙女の儚夢 (紙ジャケット仕様)
これまで700枚位の邦楽アルバムを聴いてきたけど、その中で最も好きなアルバムは?と聞かれたら迷わずこの作品をあげる。
あがたさんのすべてのエッセンスがつまった、完璧としか言いようのない構成。
「赤色エレジー」「ハートのクイーン」「清怨夜曲」はいずれもシングルバージョンと別テイクという凝りよう。
当時あがたさんが憧れていた林静一さんのジャケットと詞も印象的。
何度でも再発して欲しい、名盤中の名盤です。
電氣ブラン (バンブー・コミックス)
思えばこの本がはじめての須藤さんとの出会いでした。
初期の頃の作品なので、絵が書き込まれていてアーティスティックです。
須藤さんの作品は、どれも独自の世界観があって好きなのですが、収録作品の「帝都は燃えておりまする」 は、大火事とゴジラのパロディという感じで、心温まるメルヘンチックなものから、思わず吹き出す大まじめなドタバタコメディーまで作品の幅が広いのも、須藤さんの魅力でしょう。
ちなみに電気ブランという名前は、浅草の神谷バーで出されているものからいただいたそうです。飲んでみました。アルコール分が高いので、冷凍庫に入れても凍りません。ちびちび飲むのが正解。確かに口の中であたたまった、電気ブランがピリピリして来て、正に電気ブラン!