窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)
この本を読むまで、教育というものについて考える時、
「教育とは社会に適応するための過程」という風に、
「社会」へ向けて行われるものだと感じていました。
しかし、この本に出てくるトモエ学園は全く違います。
子供たちのもって生まれた個性を、なるべく屈折させないよう、
また、身体へのコンプレックスによって
自己を否定するような考え方をなるべくさせないように
教育していたのです。これは紛れも無く
「社会」ではなく「子供自身」へ向けられた教育だと思います。
確かに礼儀やマナーは必要なことですが、それを優先して教える必要が
あるのでしょうか?これによって子供の個性が阻害され、失われることが、
果たして結果的に「社会」の為に成りえるのでしょうか?
それよりも先ず、子供の個性を伸ばすことが、
充実した社会を実現させることになると思います。礼儀やマナーなどは、
その過程でどんどん覚えていくものなのですから。
このような教育を、太平洋戦争、軍国主義真っ只中の日本で行った
小林先生の教育理論がどれだけ素晴らしいものだったかを、この本を読めばわかります。
是非。オススメ。
ピーターと狼
私はこの明石家さんまバージョンを聴いて育ったので、すごく気に入っています。
クラシックは堅苦しくなく、こんなに親しみやすい、
ということを感じさせてくれる作品です。
大人になってから小澤征爾氏バージョンを聴きましたが、
お話として内容はわかるけど、やはりさんまさんの方が「喋りのプロ」として
物語を楽しませてくれると感じました。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、クラシックを娯楽の一つとして
より楽しくなる工夫をしたという点で、このCDは本当に価値のあるものだと思います。
Blue-中村佑介画集
って感じの画集。
アジカンやゲントウキのジャケでおなじみの「あの絵」の画集です。
甘酸っぱい青春と懐かしさがいっぱいの内容は言うまでもなくイイ。
作品中村氏の仕事のぼぼ「ぜんぶ」が収録されており、おなかいっぱいです。
電話帳のように分厚く、形も正方形と変則ですがけして邪魔になる大きさではなく持ち歩くものでもないのでそこはガマンです。
値段も他の画集や写真集に比べればこの量でこの値段はむしろ格安。
アジカンずきはもちろん、この絵を見てピンときた人は買いですよ。
あのころのテレビ主題歌
私はオーディオマニアで主にジャズを聴いています。
ある日NHK BSで川内康範の月光仮面特集を見て、この曲を聴きたくて、このCDを買いました。
すばらしい。なんと心に響いたことか。私のスピーカーから朗朗と鳴り響いてきます。
ピアノ トランペット バイオリン、そして近藤よし子とキング小鳩会の歌声が一体となって鳴り響いてきます。
録音がいいのでしょうね
ほかに気に入った曲はバス通り裏、あんみつ姫、とんとんとんまの天狗さん 七色仮面の歌。ブーフーウー
咲子さんちょっと 若い季節 てなもんや三度笠では若き藤田まことさんの声が聞かれます。
一番の収穫は25番のおはなさんの歌でした。イタリア映画のすばらしき人生と似ていました。
それとゲゲゲの鬼太郎です。臨場感が出ていて、
いいスピーカーできくことをお勧めします。心が癒されます。
齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学5年生
本好きの小4の姪っ子にあげる前に読みました。
短時間で読めるかつ読み応えもあり、この話が入っていた元の本を読みたい気分にさせます。これをきっかけに読む本の幅が広がりそうです。
おとなでも楽しんで読めますね。
クイズや解説もなかなか。
ちゃんと日本の古典(近代?)も入っているのもGOOD。
真の本嫌いには、ちょと難しいのかなとも思いました。
が、これくらいをすらすら読んでくれる小学生が増えるといいですね。