そよ風に口づけ
このアルバムはアナログだと格安なのに、
CDは近年、高価買取リストにのるような
状態でした。
再発されて良かったですねえ。
ぼくがリアルタイムで聴けた唯一のアレッシーです。
当時シングルもアルバムも、FMでバンバンかかって
ましたが大ヒットした、という印象はありません。
内容としては、アレッシーらしいさわやかさを無くさずに、
できる限りAORらしく仕上げた、という感じです。
クリストファー・クロスのバック・アップもかみあっている、
と思います。
ただ、A&Mのファーストのソフトロック路線を
求める方には不向きかも。
どちらにせよ、どう転んでも年齢を加えても、
さわやかさが身について離れない、
アレッシー兄弟の魅力は健在です。
近年デュオでも活動再開。
その前のバンド、バーナビー・バイも再発され、
再結成のうえホームページまであります!!
一度覗いてみてください!!
キャンディーズ スーハ゜ー・ヒットコレクション
今までの全シングル収録のベスト盤は、解散した後に、メンバーが知らないうちに勝手にシングル盤化されてしまった「つばさ」を入れてのものばかりで、当時を知らない人が作っているんだろうなと、残念に思っていました。これによってキャンディーズの最後のシングルが「つばさ」だと誤解される事が多いという弊害も生まれていました。このベスト盤は活動期間のラスト「微笑がえし」までの全シングルを並べた初のベスト盤です。ボーナストラックに「プロポーズ大作戦」の「ラッキーチャンスを逃がさないで」を入れるというセレクトも良いです。欲を言えばテレビ番組関連曲ならもう1曲、2曲、「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」の「卒業」「悲しきためいき」が入ってたら良かったと思います。
そよ風にくちづけ
晴海埠頭というより横浜赤レンガ倉庫あたり。
潮風、それもすこし強めくらいの風がいい。
特に4月、どこかから桜の花びらでも飛んできてほしい。
そんななか流れてきてほしいアルバム。
70年代のアルバムは、いまでは高値になって、、
なかなか手に入れづらいアレッシー。
ネットで一部視聴できるので、70年代のアルバムと、
このアルバムを比較すると、明らかな違いがある。
それはとても洗練されてボーカルが活きていること。
それはクインシー・ジョーンズが、
エグゼクティブプロデューサーにいることも大きいだろうが、
やはりクリストファー・クロスによるところが大きいだろう。
とくに1.4.6.あたりのアップテンポな曲は、
バックトラック自体がクリストファー・クロスのアルバムかと思わせる。
もちろんバラード系の作品だって上出来である。
プロデューサーの色に染まってダメになるケースもあるが、
このデュオはきれいに染まっている。
不自然さがなく、むしろ整然としているのだ。
そしてクリストファーのバッキングボーカルも、
ところどころに映えているのである。
AORファンは真っ先に名盤として取り上げるのも、
うなずけるアルバムなのである。