高山植物~花々が咲く、名山を歩く~ [DVD]
高山植物というより、山に興味があって買いました。正直「高山植物」自体は個人的な興味がそんなにないので、DVDには相当数収録されていますがあんまり面白いとは感じませんでした。が、山の映像の方は逆にびっくりするくらい綺麗で収録山数もあって大満足でした。百名山全集的なものより、手軽に楽しめるいいDVDだと思います。
祈り
宮崎あおいのファンなので、この本はどういうことをかいてあるんだろうと思い購入しました。はじめはただなんとなくながめていたのですが、読んでいくうちに考えさせられてしまいました。本の中にでてくる写真もすばらしいのですが、内容を見ると、19歳でもこんなにたくさんのことを考え、感じてるんだなあと思い、ちょっと自分が恥ずかしい気持ちになりました。
ぜひ、一度手にとって読んでみてください。飾らない、そんな素のままの宮崎あおいが見えてくると思います。
街道をゆく〈20〉中国・蜀と雲南のみち (朝日文庫)
氏の「街道をゆく」シリーズの特徴の1つとして、歴史上、有名でなくても、済州島やモンゴル、日本では十津川等々、少数民族あるいは人々が暮らす地域を訪ねるものがあります。この類のシリーズ本に共通するのは、それらの人々に注ぐ著者の暖かな眼差しです。
この巻も、冒頭、わざわざ、「はるかな地」という章を設けているように、中国の中でも、色々な意味で、奥深い処にあり、少数民族が暮らす「四川省」「雲南省」を訪れたものです。やはり、特徴的なのは、それらの人々に注ぐ著者の暖かな眼差しで、氏の名文とも相まって、心豊かにさせてくれるものです。
ただ、諸葛孔明らの有名な人物、都江堰という古代のダム、填池と呼ばれる興趣を感じる湖等、興味深いものも紹介されているのですが、やや、知的刺激という面で、小粒な感がありましたので、星は4つにさせて頂きました。
梅里雪山(メイリーシュエシャン)十七人の友を探して (ヤマケイ文庫)
中国雲南省の高峰、梅里雪山で遭難した筆者の仲間たちの遺体捜索をつづける著者自身の体験をつづったものだ。足かけ7年、通算1年、チベット人の村に住み込んだ経験より、聖山とともに暮らすチベット人の考え方、押し寄せる近代化の波と生活の変貌ぶりがよく描けている。
著者にとって梅里雪山が、時間とともに、登山の対象としてではなく、チベット人と同様に聖山としてとらえられてゆく過程がおもしろい。
デリケートだが、遺体発見の報に戸惑い安堵する遺族の姿、親の愛の深さもノンフィクションならではの説得力をもつ。
遺体捜索とデリケートで暗くなりがちな話題だが、著者、小林尚礼氏の実直な性格が滲みでており、意外にも読後感はスッキリとする。
高峰登山における事故後の遺体処理という点で、稀なケースではあろうが、登山関係者にも参考になることが多いのではないだろうか。