銀曜日のおとぎばなし 2 (集英社文庫―コミック版)
子供のころには みえていたのに
大人になるにつれて
みえなくなってしまう
きらきらとかがやくもの
そんなものが いたるところに
ちりばめられていて
自在に活躍するポーを見ていると
勇敢なきもちにもなれます。
あたたかなきぶんに なりたいときに
せつなさを かんじたいときに
ぜひ、どうぞ。
銀曜日のおとぎばなし 1 (集英社文庫―コミック版)
残念ながら私は小人を信じる心を失くしてしまいました。でも本の中でだけでも信じたい気持ちを久しぶりに取り戻させてくれた作品です。
小学校のときに「りぼん」愛読していて、ポーの「全プレ」=「全員プレゼント」(懐かしい響きだなあ!)の巾着袋を愛用してたのを思い出しました。しかし、肝心のストーリーはぜーんぜん覚えてないんですね。10歳児には難しすぎたのかもしれませんね。
それはまさにおとぎばなし、愛を持つ力、信じる心を拠り所に正しく生きる勇気を描いています。そこに、ヨーロッパの街への憧れや美しいものを守りたいあたたかい気持ちが加わり、忘れられない作品になっています。
最初に読んだときはストーリーを拾うのに夢中で飛ばし読み気味でしたが、落ち着いて見返すとポーとリルの可愛さにはひっくり返りますよ。子供や小動物を描かせたら天才的なんじゃないでしょうか、、、絵やコマ割が雑然として分かりにくい部分が若干ありますが、全体的な可愛さで相殺、5点献上します。
銀曜日のおとぎばなし 3 (集英社文庫―コミック版)
とうとう、ポーの10歳の誕生日がやってくる!
「新月の銀曜日にうまれた一千人めの女」であるポー。
10年にひとりの生贄を神にささげないと、ポーの命も小人族も滅びてしまうという。
それを阻止できるのは、互いに完全に信じあう者同士にしか見えないという「虹の玉」だけ……
種族は違えど、心は同じ。
子を想う親、親を想う子の心。
母親である前に女王であらねばならなかったポーの母親の告白、生贄となる父親のために起こしたスコットの行動。
何度読んでも飽きず、この2つのシーンを中心に、年齢をかさね動きが鈍くなった私の心を初めて読んだ時と同じ感動で揺さぶってくれます。
いつか子供にも読ませたいと思う、「絆」の大切さを感じさせてくれる本です。