フライ~ジェファーソン・エアプレイン・ストーリー [DVD]
「サイケデリック」「フラワームーブメント」「ベトナム戦争」・・・60年代アメリカを語る上で、このバンドの存在は、絶対に切り離せない存在であることは間違いありません。
今までは、ウッドストック、モンタレー、そしてローリング・ストーンズの映画「Gimme shelter」の一部(バンド名が少し変わってますが・・・)で少しだけ観ることは出来たのですが、これだけ集まった映像集は、恐らく最初にして最後と言っても過言ではないでしょう。
ゴダールが撮影したニューヨークのホテルの屋上でのライブは、有名なビートルズの屋上ライブを思い起こさせてくれますが、興味深いのは、こちらの方が、先に録られているということです。
バンドの紅一点のグレース・スリックが、裸足でステップを踏む姿などは、アイドル歌手のようで、とても可愛いです。
個人情報を載せられないので詳しく言えませんが、「Jefferson Airplane を研究」し続けているサイトがあるので、御自分で検索してみてください。内容の充実ぶりに、とても感動してくれると思います。
このバンドの素晴らしさを知る人が、リアルタイムで聞いていた人達だけで留まってしまうのは、あまりにもったいないです。
少しでも多くの日本のリスナーが、結成40年目にして再びこの国の上空を飛ぼうとしている雄姿(ゆうし)に気がついてくれることを切に願います。
ウッド・ストック 1969.8.16 [DVD]
なぜかサントラ盤でも映画でもカットされているジャニス・ジョプリンだけでも見る価値があります。また(ついでと言っては失礼ですが)Jefferson Airplane の、グレース・スリックやヨーマ・コーコネンの映像も貴重です。
もっと、若い頃に見たかったな、と思うことしきり。
なお、サンタナの演奏は、映画とは違うアングルから見られて楽しいのですが、なぜかマイケル・シュリーブのドラムソロがカットされているのが残念でなりません(映画で堪能できるのでそちらで我慢しましょう)。
僕たちの洋楽ヒット Best Of 60’s 1960‾69
映画「ドリームガールズ」のモデルとなったダイアナ・ロス&シュープリームス「恋はあせらず」、モンキーズ「デイドリーム・ビリーバー」から始まる29曲は、すべて懐かしい曲ばかりが収められています。
来日のために発売されたクリフ・リチャード「しあわせの朝」は、哀愁を帯びたポップス風のメロディーがいですし、ジェリー・ウォーレス「男の世界」は、チャールズ・ブロンソンよって某男性化粧品を有名したCM映像がよぎります。ライチャス・ブラザーズ「アンチェインド・メロディ」は、映画「ゴースト」でリバイバルヒットしました。ジリオラ・チンクエッティ「雨」、フランス・ギャル「夢見るシャンソン人形」、シルヴィ・バルタン「アイドルを探せ」などの選曲は涙モノです。
カーペンターズのカバーの方が有名になったマーヴェレッツ「プリーズ・ミスター・ポストマン」を聴いてオリジナルとの違いを感じてください。リトル・エヴァ「ロコモーション」、ベンチャーズ「ダイアモンド・ヘッド」、 ポール&ポーラ「ヘイ・ポーラ」、 パーシー・スレッジ「男が女を愛する時」、ボビー・ビントン「ミスター・ロンリー」、スコット・マッケンジー「花のサンフランシスコ」、カスケーズ「悲しき雨音」、ヴァニラ・ファッジ「キープ・ミー・ハンギング・オン」、オーティス・レディング「ドック・オブ・ベイ」、ニール・セダカ「恋の片道切符」など、懐かしい音楽と再会しながら昔の思い出を振り返ってください。
Surrealistic Pillow
この作品の歴史的評価は、今さら何も語るべきことはない。
とにかく今回の再発盤の注目点は、「音質」である。
まず、これまでのCDと違い、ようやくオリジナルアナログと同じピッチとなった。すでにこの時点で買いである。
リマスターを行ったのは、現在、最も注目されている職人ボブ・アーウィン。
ジョニー・キャッシュやバーズなど、彼の手により「再生」した音源は、ここのところ、にわかに「通」の喝采をもって受け入れられている。
録音当時、スタジオでメンバーが意図したであろうサウンドが、これでもかと、再現されている。(ボーナストラックは、新解釈によるリミックスだが、これも帯域を拡張してメリハリを強調するような安易な技術は使っていない)
この職人芸には、まったくもって脱帽である。
CDというフォーマットが、まだ当分イケることを、本作は証明する。
再発は、かくありたし。